有限会社 春日自動車工業所

有限会社 春日自動車工業所 唐沢 弘明さんと
インターン生の信州豊南短期大学
言語コミュニケーション学科1年(平成２７年現在） 宮田 恵子さん
インターン期間：５ヶ月

最初は、私たちの出来る範囲のことでしたら協力いたしますよ…と言うくらの気持ちで始めさせていただきました。

当初、我々が予想していたのは、きっとやんちゃな男の子が来るのだろうな…と言うこと。

ところが、やって来たのは可愛らしい女の子で、何をしてもらったら良いのかなど、正直戸惑いました。

こうした自動車業界は、現場でも昔やんちゃをして来た、そんな従業員が多いもので、お客さんも入りにくいなどの印象が持たれがちです。

逆に、こうした女の子が入って来たことで、外からの目線、女の子ならではの目線で、職場を変えてってくれる事を期待しました。

そこで、我々では嗜好が偏ってしまいがちですが、女の子目線でならどんなカスタムカーやカスタムバイクが作れるかの企画やデザインを提案してみました。

私は、言われるがままの部品調達係で、いかに安く部品を仕入れ、いかに高く売るか！？

ローコスト・ハイパフォーマンスがうちのウリなもので(笑)、そんなところをチャレンジしていただきました。

ところが彼女からの提案は、
【お客様の居やすい環境つくり・駐車場設置】
【効率良く作業ができる仕組みつくり→報連相の実施】くわえて
【新システム、オリジナルカーの広告、宣伝】でした。

そこで、事務所の整理がはじまりました。

お客様の居やすい環境つくりで、待ち時間を快適に過ごしていただくために本棚を置き、事務所はオシャレな
カフェ風にアレンジしてくれました。

今まで、駐車スペースがなくお客さんがどこに車を停めたらいいのか分からない状況にあったのを、彼女の指示で従業員と一緒になって駐車スペースをつくりました。

また、朝の掃除の徹底も指摘され(笑)、落ち葉の清掃などにも取り組みました。

そして、一日の作業の動きを分かるように作業ボードの設置をしました。

報連相《報告・連絡・相談》がしやすい職場つくりとして、ノー弁当デーを企画され、インターン生の彼女がご飯を作って、みんなで食べる日を設けたんです。

職場の皆がコミュニケーションを取りやすい職場の雰囲気を改善するためのアイデアでした。次第に、職場に笑顔が見られるように変化していったんですね。

それでも彼女からは、まだまだ笑顔が足りないと叱責されました(笑)

こうした、インターン生の功績もあって新規の板金のお客様もあり、新聞広告に載せた車は８台が売れました。

全体の売り上げは、１５．５％のアップにつながりました。

とても、楽しい時間が過ごせましたことを従業員ともども、感謝しております。

【実践型インターンシップ報告会より抜粋】