- 業 種:
- ものづくり
事業者名:株式会社タケショウ
塗装・印刷会社の誇りと事業継承 「技術と会社をつないでいく」
内・外装部品等の印刷・塗装をおこなう「株式会社タケショウ」。印刷・塗装は普段の生活で目にしていて、意識されることは少ないものの、確実に便利さや見栄えを向上させています。一方、目に見える外観部品であるため、メーカーからの要求が厳しい一面もあります。
「弊社の技術を評価いただいて、高級車や限定車のご依頼もあります。車部品製造チームの一員として責任感を持って仕事をしています。」と話すのは、取締役会長の竹入照代さん。「こちらの技術に驚き、後に伝えなくてはいけないと感じました。」と話す吉澤豊さんは、2019年に後継者として、株式会社タケショウの代表取締役に就任しました。顧客に支持される技術や、事業継承、今後の展望について、お話を伺いました。
■ エンドユーザーに期待される 内装・外装部品を生産
どのような製品を生産しているのでしょうか?
〈竹入会長〉
「メーカーであるお客様からお受けした金属・樹脂部品に、綺麗に塗装をしたり印刷をするのが我々の仕事です。精密塗装や特殊印刷によって、見た目の価値観を上げたり、デザインの一部としての彩りや、文字・線などを入れています。エンドユーザーの目に入る部品ばかりですので、メーカーからの要求はとても高いものがあります。
主な物は、車の内装・外装部品です。ハンドル周りや、衝突防止カメラの部品、車前方にあるミリ波レーダーカバーなどを生産しています。」
〈吉澤社長〉
「最近増えているのが、『色入れ』です。樹脂製品に凹があり、この溝からはみ出ないように、作業者が一つ一つ手作業でインクを入れていきます。樹脂は、はみ出たら拭き取れないので、1回勝負です。根気と技術のいる作業はまさに、職人技と言えますね。
ほかにも医療機器やエレベーターのボタン、くし、シャワーヘッドなど、幅広く対応しています。当社で担当した商品が、もしかしたら皆様のお手元にあるかもしれませんね。」
貴社の誇れる技術、付加価値について教えてください。
〈竹入会長〉
「品質や納期を、徹底的に守ることです。まず品質においては、塗装の膜圧は均一に、ムラや剥がれが起きないように塗ることはもちろんのこと、印刷については、図面の寸法通りに、10分の1mmの小さいズレも許さず仕上げることで、お客様のご期待に応えます。
機械で塗装する際にも、スイッチひとつで誰でも塗装できるわけではなく、機械の特性を知った上で、微調整を何回も繰り返し行うことで、不良の少ないより良い製品が出来上がるのです。また、塗装や印刷のプロとして、お客様にご提案することもあります。」
〈吉澤社長〉
「例えば『ピアノブラック』と呼ばれる光沢塗装は高い技術が必要ですね。名前の通り、艶のあるグランドピアノのような、深みがあって高級感が出る塗装なので、高級車に良く使われます。空気中の埃や微細なミストも表面にブツ状に付着してしまうため難しいのです。
さらに他社では応えられなかった細かい塗装を『タケショウならできるのでは・・・』と任せていただいた部品もあります。お客様のご期待に応えようと取り組んでいます。」
〈竹入会長〉
「すべての塗装品・印刷品に目を通して、不良品がないか検査してから、お客様に納品しています。メーカーへのクレームにつながってしまう要因を作らないように、かなり厳しく対応していますね。
そして納期が遅れてしまえば、後の工程に影響が出てしまいます。特に自動車産業は私たちの部品が組み込まれた後にも、ものすごい数の工程が待っているわけです。それを遅らせるわけにはいかないですからね。」
■ 「技術を伝えたい」事業継承へ
2019年、竹入さんから吉澤さんへと代表取締役を交代されたそうですね。
〈吉澤社長〉
「ある時『後継者を探している企業がある』と紹介されたのがタケショウでした。私は以前より、辰野町で製造機械の塗装会社を経営しているのですが、同じ塗装と言えど、タケショウとはお客様や仕事内容が全く異なるので、それまで接点はありませんでした。
お話を何度も重ねるうちに、『こちらの技術力はすごい、ここで絶やしてしまうのはしのびない、受け継ぎたい』と感じました。会長が頑張ってきた歴史も伺いましたし、できれば会長にやめてもらうことなく、一緒に事業を続けられればと考えました。2019年、私は社長に、竹入さんは会長に就任しました。」
〈竹入会長〉
「当社は1985年、箕輪町で始めました。1年後に地元辰野でやりたいと、今村地区へ移転し、仕事量が増える中で樋口工場も開設しました。初代社長が亡くなった後は私が引き継ぎ、創業より30年余り経営を続けてきたところで、会社の継承を考え始めたのです。
ご紹介をいただいて吉澤社長に初めてお目にかかった瞬間から、とても信頼できる方だと思いました。『社員とお客様をお願いします』とすぐに伝えましたね。お客様に貢献したいという思いや、社員への気持ち、会社づくりにおける理念などを分かち合えたんです。」
〈吉澤社長〉
「竹入会長には後悔してほしくない。私に後継されて良かったと思えるような会社づくりをしていきたいです。今日までに作り上げてきたものに泥を塗ることは、私にはできませんし、そして継続的に、さらに上を目指していく責任があります。今後、さらに良い環境で事業を続けていきたいという思いから、2021年こちらの新町工業団地に本社を移転しました。」
■ 謙虚に続けていく
今後の展望について教えてください。
〈竹入会長〉
「私たちは、技術、品質、ノウハウに誇りを持っています。そこで慢心せずに、根気が必要な仕事を、やり続けられているところが強みだと思っていますので、これからも謙虚に続けていきたいですね。技術を磨いてくださる社員の方々には、とても感謝しています。」
〈吉澤社長〉
「創業は箕輪町でしたが、辰野町で続けていく意思は、この工場を構えてさらに強くなっています。町を大切にしながら、精いっぱい事業を続けるという意思は、こちらの工業団地に移転したことで示されています。
今後も、未来へと続いていける会社づくりをしたいですね。より技術を磨いて品質を上げていくこと、そして人材育成や、工場設備などを整えて、お客様から支持されるような企業を目指します。
そこには人の力が当然必要となります。社員の方とは、さらに信頼関係を築いていきたいですし、長く働きたいと思ってもらえる環境を整えていきたいですね。」
- 会社情報
会社情報 事業者名 株式会社タケショウ 所在地 〒399-0428 長野県上伊那郡辰野町大字伊那富5912 電話番号 0266-41-3635 FAX 0266-41-4046 E-mail info@take-sho.co.jp 設立年月日 1985年 4月 1日 資本金 1,000万円 代表者名 代表取締役社長 吉澤 豊 全従業員数 合計: 18 人(内、男性 8人、 女性 10人) 主な業種 製造業 事業内容 プラスチック精密塗装
特殊印刷会社PR 弊社は、ハイレベルな外観を要求される内装・外装部品を提供しております。
機械塗装・手吹き塗装を製品の特性により生産し、高品質・短納期に応えられる製品生産を目指して参ります。塗装~印刷の一貫生産も得意としています。
また、社内では信頼関係を大切にはぐくむことで、社員が豊かで潤いのある生活を実現できることを目指しています。
- 会社情報
事業者名 株式会社タケショウ 所在地 〒399-0428 長野県上伊那郡辰野町大字伊那富5912 電話番号 0266-41-3635 FAX 0266-41-4046 E-mail info@take-sho.co.jp 設立年月日 1985年 4月 1日 資本金 1,000万円 代表者名 代表取締役社長 吉澤 豊 全従業員数 合計: 18 人(内、男性 8人、 女性 10人) 主な業種 製造業 事業内容 プラスチック精密塗装
特殊印刷会社PR 弊社は、ハイレベルな外観を要求される内装・外装部品を提供しております。
機械塗装・手吹き塗装を製品の特性により生産し、高品質・短納期に応えられる製品生産を目指して参ります。塗装~印刷の一貫生産も得意としています。
また、社内では信頼関係を大切にはぐくむことで、社員が豊かで潤いのある生活を実現できることを目指しています。