業  種:
  • ものづくり

事業者名:有限会社 エコー電子

「ハマってしまう人は、ハマってしまう。」     はんだ付けの世界

 

「はんだ付け」職人が集うのは2000年4月設立の「エコー電子」。感熱式プリンターに使われる電子部品へのはんだ付けが行われています。

「はんだ付けは、中学校の授業で行うほど入り口は広い。しかし、突き詰めれば突き詰めるほど奥が深い。求められる技術は高度です。」と話すのは、代表取締役社長の新田 茂治さん。

はんだ付けの世界や、はんだ付けの面白さ、生産品などについて伺いました。

 

 

■ 間口は広いが、求められる技術は青天井

 

はんだ付けの面白さを教えてください。

 

〈新田社長〉
「はんだ付けは、中学校の技術家庭科の授業で行うように、最初の一歩は入りやすいですね。しかし、この世界にも“職人”と呼ばれる熟練した技術者は存在していて、求められる技術に終わりはありません。

例えば、ロケットにだってはんだ付けされた箇所はあって、その仕事を担える技術者は、なかなかいません。いかに少ないはんだ量で軽くできるか、そして、いかに強度を出せるか、職人たちは技を磨いています。 “富士山”型に作れれば、量が少なくても強度が出るのですが、その分量の調整も難しいんです。

はんだ付けの面白さは、同じものは二度と作れないこと。その時の部品によっても違いますし、人間というのは気分や体調によっても左右されます。綺麗に作り続けたいとは思いますが、なかなかそうはいかないことも。しかし、その難しさが面白い。ハマってしまう人は、ハマってしまうかもしれませんね。」

 

貴社にも多くの職人さんがいらっしゃいます。手がける生産品について教えてください。

 

〈新田社長〉
「『京セラ株式会社(以下、京セラ)』様からの仕事をメインに受注していて、はんだ付けしているのは『感熱式プリンター』のヘッド基板。数の少ない小ロット製品が基本で、よく一般的にイメージされる緑色の基板や、フィルムのようなフレキシブル基板など、種類はさまざまです。大きさも長さ5mm×3cmの小さなものから5cm×40cmの細長い部品まで、幅広くご対応しています。現在うちで抱えている製品は600品種くらい。一部に機械作業も入りますが、ほぼ手作業です。

ほかにも、京セラ様のサファイヤガラスにまつわる作業を担っています。サファイヤガラスは、スマホの表面やプロジェクターなどに使われるものです。」

 

 

■ 幅広く使われる「感熱式プリンター」

 

生産部品は感熱式プリンターに使われるものですね。感熱式プリンターついて教えてください。

 

〈新田社長〉
「皆さんの仕事のオフィスや家にあるプリンターは、ほとんどがインクジェットやレーザーなどでしょうか。それらはインクを飛ばしたり、トナーを圧着したりしてプリントします。

一方で感熱式プリンターというのは、プリンターから出る熱を使って、紙にプリントします。インクやトナーがいらないので、紙に仕掛けがあり、軽量で持ち運びやすいのが特徴です。

身近なのはレシートですね。お店で会計するために使われるキャッシュレジスター部分は大きいのですが、プリンター部分はスペースを取りません。ほかにも血圧計から結果が出力されるシートも当てはまりますね。車掌さんの乗越し精算の切符も、感熱式プリンターで作られることがあるようです。

また、スナック菓子の袋のバーコードや、製造年月日の印刷なども感熱式プリンターの技。インクジェットでは、プリントしようにも、普通のフィルムにはインクが染みませんので使えません。乾燥させる時間も要らないので、1日に何万枚とプリントできます。」

 

 

■ 取引先とは、30年以上のお付き合い

 

「サプライヤー賞」を、京セラ様からいただいていますね。

 

〈新田社長〉
「平成23年に表彰式があり、労っていただきました。当社の前身企業の時から、京セラ様とのお付き合いは30年以上。ご高配を賜りまして、非常にありがたいですね。」

 

 

京セラ様から高評価が見受けられます。貴社において技術を高めるために、浸透させている想いを教えてください。

 

〈新田社長〉
「社員には、『自分の仕事の前後や、周りの流れを考えながら、自分の仕事に打ち込もう。』と呼びかけています。自分の仕事だけができていればいいのではなく、前工程から気持ちよく仕事をもらえるように、そして、やはり後工程へと気持ちよい仕事を繋いでいけるように、想像できたらいいですね。そして考える過程で『考える方向性はこれで合っているのか?』という疑問が浮かんだとしても、気軽に質問できるような環境です。

そして社訓は『和顔愛活』です。『穏やかで、親しみやすい振る舞いのこと』を表します。つまり、みんなで和気あいあいと、愛を持って製品を作ろうということ。さらに、会社の社員同士が顔を突き合わせて輪を作り、平和に活動していこうという思いを込めています。」

 

 

今後の展望を教えてください。

 

〈新田社長〉
「当社が携わった製品は、今では世界中に飛びかっています。今後、その供給を1つでも多く続けていきたいですね。そして使ってもらった際に、少しでも『便利だな』と思ってもらえたら嬉しいです。

一方で、世界が変化していくなかで、当社も変化していかなければ、この業界で生き残ることができません。幅広い仕事にも挑戦できるように、これからも信用をもっと積み上げるとともに、さらなる技術向上へと努めていきます。」

 

 

 

 

 

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業者名有限会社 エコー電子
    所在地〒399-0424 長野県上伊那郡辰野町大字赤羽436
    電話番号0266-41-2005
    FAX0266-41-2362
    E-mailedenshi@po5.lcv.ne.jp
    設立年月日2000年 4月 3日
    資本金360万円
    代表者名代表取締役社長 新田 茂治
    全従業員数20人 (内、男性 2人、 女性 18人)
    主な業種製造業
    事業内容プリンタ部品半田付け
    会社PR

    弊社の製品は、感熱式のプリンタのヘッドの一部分になります。

    身近な製品から医療関係など様々な分野で活躍し、世界へと続いております。

    親会社様と長いお付き合いをさせて頂く中で、1部門の仕事を任せていただく

    程の信頼関係を築けております。

会社情報
事業者名有限会社 エコー電子
所在地〒399-0424 長野県上伊那郡辰野町大字赤羽436
電話番号0266-41-2005
FAX0266-41-2362
E-mailedenshi@po5.lcv.ne.jp
設立年月日2000年 4月 3日
資本金360万円
代表者名代表取締役社長 新田 茂治
全従業員数20人 (内、男性 2人、 女性 18人)
主な業種製造業
事業内容プリンタ部品半田付け
会社PR

弊社の製品は、感熱式のプリンタのヘッドの一部分になります。

身近な製品から医療関係など様々な分野で活躍し、世界へと続いております。

親会社様と長いお付き合いをさせて頂く中で、1部門の仕事を任せていただく

程の信頼関係を築けております。

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