株式会社赤坂ホンダ「赤坂輪店」

赤坂ホンダでは「赤坂輪店」オープンに合わせインターンシップ事業に参加しました。

インターンシップ事業参加について赤坂社長と、担当の下平さんにお話を伺いました。

〈下平さん〉
ちょうど赤坂輪店がオープンしたところだったんですね。
そこで新しい事業を何かやってみようってことで学生さん二人が受けてくれたんです。

左：滝浪雅史さん／信州大学理学部化学科2年生（静岡出身）
インターンシップ期間：2018年8月1日〜2018年10月31日

右：古川智之さん／明治大学法学部 2年生（東京出身）
インターンシップ期間：2018年8月1日～2018年8月23日

〈下平さん〉
当初、自転車の販売と修理をやるってことで目標をたてたんですけど、それ以外にプラスアルファで出来ることはないか考えてもらったんですよ。

〈赤坂社長〉
そうですね、まずは辰野町のニーズ調査をして、例えばどんな事に困っているか、どんな物があったらいいな……など、、また赤坂輪店の将来予測と強み弱みなどを考えながら「自転車＋α」のプロデュースですね。
そして、達成すべき成果目標としては
『自転車を通じて移動する楽しさを盛り込んだワクワクしたイベントの開催』
です。

そこで学生さん達が考え出してたのが「サイクルバンク」です。」

〈下平さん〉
最初は観光客の方達に自転車をレンタルする、、っていう案も出ていたんですが、彼らと色々と検討しているうちに地域の方達に借りてもらうのが一番じゃないか、というところへたどり着いたんですね。
普通のレンタルタサイクルでは新しい自転車を用意してレンタルするんですが、「サイクルバンク」は新しい自転車を用意してレンタルするんじゃないんです。不要になった自転車を町内の方々からもらってきて、それを必要とする方に安価でお貸しするっていう仕組みを作ってくれたんです。

〈赤坂社長〉
今、辰野町の中だけでなく日本中で自転車を推進しているんです。自転車はエコだし健康的だしってことで。長野県は観光も踏まえてさらに力を入れたいってこともあるんですね。
ただ、赤坂ホンダの経営理念としては「地域に貢献」ということでまずは
「サイクルバンク」。いい案かなと。
観光よりも地域で困っているところをなんとかしようっていうのがポイントで、うちの経営理念を踏まえて自転車と絡めた、、というところが一番ですね。

学生さん達でたつの新聞の「なんでも紹介の譲ってくださいコーナー」への掲載、広告掲載、またチラシ制作などもおこない辰野町民へ「サイクルバンク」の立ち上げを周知。

そして、子ども達の夏休みに合わせ、夏休み親子特別企画として「サイクルバンク」の発表イベントの企画開催。

〈下平さん〉
イベントでは集まってくれた皆さんに楽しく自転車を理解して頂くように、法学部の古川さんが『自転車の法律のクイズ』を子どもさんにも理解しやすいようにやってくれたり、理学部化学科の滝浪さんは手作りの『バスボム』作ってくれて、「自転車って健康にいいですよ、そして走った後にはお風呂にこの『バスボム』を入れてゆっくりお湯に浸かるといいですよ」っていう企画をしてくれました。

〈赤坂社長〉
学生さん達はそれぞれ自分の学んでいる分野を活かして、ただ楽しいだけでなく、自転車のことが理解できたり、親子で体験したりとワクワクするようなイベントを企画してくれたんですね。
イベント当日は多くの皆さんに集まっていただき、楽しみながら自転車のことを理解していただけました。

成果目標の『ワクワクしたイベントの開催』達成です！

その後、町の方々のご理解もあって20台近くの自転車を集めることができ、集めた自転車は赤坂輪店で責任を持って点検整備をし貸し出し開始です！！！

〈下平さん〉
もちろんですが、今も「サイクルバンク」は動いています。
借りたい方の問い合わせが来るんですが、貸し出す自転車が足らないくらいなんですよ。
学生さん達は本当に色々と考えてくれて、この「サイクルバンク」はただ自転車を貸すだけでなく、自転車ごとに一冊ずつ「思い出ノート」があるんです。
まず、『この自転車はどういう方から来ました』というのが書いてあって、
借りた方が『通学に3年間使いましたよ』とか、『この自転車で大城山へ行きましたよ』とか書いてもらったり写真を貼ってもらったりして、また次の借りる人へ繋いでいこうというノートなんです。これも学生さんが考えて始めてくれたことです。

〈赤坂社長〉
学生さん達が考えたのは「自転車だけでなく、心も繋いで行こう」ってことなんです。
考えますよ学生さん達は本当に立派です！
あとはね、私たちがこれを継続していくように頑張ろうっていうことが大事ですね。
学生さん達からは我々にない意見が出てくるし、非常に積極的の塊のような方達でとても良い刺激になりましたね。
また、「サイクルバンク」は地域貢献の一つとしてやってきているので、本当に地域の人達が困っているようなことをどのように解決しら良いか、ということがアイデアとして出て来て、それが形として出来たっていうことが今回のインターンシップ事業で非常に大きいんじゃないかと思いますね。