はたらくクルマをサポート　　　　　　　　　　　　　　　　特殊車両の専門家

「有限会社 中谷自動車工業」は、“乗用車”から“特殊車両“まで幅広いクルマの販売やメンテナンス、修理、車検などを担っています。得意分野は、いわゆる“はたらくクルマ”とよばれる大型トラックや重機、農業機械などの特殊車両です。

「特殊車両は過酷な環境ではたらいているので、メンテナンスをしていても、日常で乗るクルマより壊れやすいものです。はたらくクルマは、納期や工事期間が決まっていることが多いので、翌日もはたらけるように応急処置が必要となります。」と話すのは、代表取締役の中谷優行さん。

中谷さんに、乗用車とは異なる特殊車両の修理内容や、今後に力を入れていきたい分野などについて伺いました。

■乗用車や特殊車両、農機具のメンテナンスもおまかせ

「ひとに健康診断が必要なように、クルマも定期的なメンテナンスが必要です。結果、長くつかえる良き相棒となります。」と話す中谷さん。

代々農業を営んでおり、昭和初期の３代前までは農耕や運搬で活躍する「牛」を管理していました。のちに農業機械が取り入れられる時代になると、事業もそちらにシフト。農業機械のメンテナンスを担うようになります。

そのうち「砂利」を取り扱うようになり、運搬のためにトラックを導入すると、トラックのメンテナンスもおこなうようになりました。現在は、それらを掛け合わせた事業を展開。いまでは“乗用車”や“特殊車両”にまつわる新車・中古車販売、車検・一般整備（大型・特殊車含む）、鈑金塗装、自動車保険代理店業、レッカー・ロードサービスなどをおこなっていて、なんでも相談できる“町の車屋さん”を心掛けています。

メイン事業は、運送業者や建設業者などの法人で使われる小型から大型のトラックやダンプカー、クレーン車、ミキサー車、ゴミ収集で使われるパッカー車などのあらゆる特殊車両にまつわるサービス。毎年200台以上を担当しています。

「特殊車両の車検は１年に１回と決まっていて、それに合わせてメンテナンスをおこないます。1年ごとの車検では1年以内に壊れそうな部分を事前に指摘して、修理を提案することも大切です。

一方で、会社の歴史的にも農家のからのご相談も多く、トラクターやコンバインなど農業機械の修理依頼がありますね。田植え前や収穫前は忙しいです。」

会社となったのは1969年。55年以上の経験が積み上がっています。

■作業機械となる特殊車両の修理

長距離運転や工事現場など、過酷な環境ではたらくクルマは、定期的にメンテナンスがなされていても、壊れやすいものです。万が一、現場で壊れてしまった場合には、現場で応急処置をして、一時的に動かせるようにすることが求められます。特殊車両は乗るだけではなく機械として扱われるものなので、作業が止まるほどに損失がでてしまうからです。

「辰野近辺の現場で困っている方がいれば、すぐに駆けつけられるところが重宝されていると思います。部品はすぐに届くわけではないので、部品交換ではなく修理して直すことが求められますね。

特殊車両は外装が痛むだけでなく、作業時に油圧シリンダーがもれて荷台やクレーンが動かないなど、機械的な故障が多くあります。例えば、油もれではホースを変えたり、オイルシールを変えたりと応急処置をします。」

また、大きなクルマはレッカー車で運ぶこともできません。道のまんなかで作業することもできないので、故障したら工場まで運転できるように応急処置をして、改めて大規模な修理をおこないます。

「やっぱりクルマで困っているひとがいれば、助けてあげたい。直してあげたいですね。」

■“乗用車”から“特殊車両“まで、トータルに提案

今後、力を入れていきたいのは“乗用車”や“特殊車両“の新車・中古車販売です。

「“乗用車”の場合は、ご希望される機能やご予算などに見合ったおクルマをご提案します。中古車情報も同業者のチームで情報交換をしているので、ぜひご相談ください。」

同じく“特殊車両“も同様に、新車・中古車の提案のほか、荷台の設計、納車後のメンテナンスも担当します。

「特殊車両の寿命は持たせて10年ほど。寿命や修理費用が高額になってしまう場合、新車・中古車のご提案をしています。作業用途や運転手さんのニーズに合わせて、新車・中古車ともにカスタマイズも承ります。

これまでの経験で壊れやすい箇所をふまえて車種や荷台をアドバイスできるので、使いやすいカスタマイズをご提案できると思います。」

“乗用車”から“特殊車両“までクルマにまつわるサービスを、トータルに提案することで、地域のはたらくひとを支えます。