- 業 種:
- 販売
事業者名:旅する古物商-hito.to-
古いモノを人からひとへ継なぐお店
以前、辰野町商店街にあったミシンのお店が2021年6月にアンティーク商品やベトナム食器、地域から集まった古いモノまで並んだお店
『旅する古物商-hito.to-』辰野町ブラザーミシン店へと生まれ変わりました。
お店に並んだ商品一つひとつにはここに来るまでの物語があります。
旅する古物商-hito.to-とは?
〈山田さん〉
「カナダや東南アジアなど海外からアンティーク食器の買い付けや、ベトナムの食器を買い付けて僕たちが日本で販売をする、というところから始まったプロジェクトですが、海外での買い付けの際に日本の食器が見つかったりだとか、海外で使われていた昔の食器が今日本で使われることに
「モノ自体が旅をしているんじゃないか」
というふうに考えて、僕たちが旅するだけでなく物も昔誰かに使われていた過去とか物語を含めながら人と人を渡りながら世界中を旅しているっていう意味合いが込められています。」
日本の食器が海外で手に入ったりするんですね
〈山田さん〉
「そうですね、それが結構おもしろいところです。
昭和初期、戦前戦後辺りに食器などが海外輸出用に作られていた時期があって、当時の物が海外で見つかることがあります。それが『モノが世界中を旅している』ことを感じるきっかけになりました。」
『旅する古物商-hito.to-』辰野町ブラザーミシン店を任されている山田さんは
塩尻の贄川宿に移住したシェアハウスの管理人さんでもあります
〈山田さん〉
「2021年の6月まで山梨県に住んでいて普通の会社員だったんです。7月に塩尻の贄川宿へシェアハウスを運営するために移住して来て、そのシェアハウスの管理人となりました。他にも何か仕事をしたいと思っていたところ店主に『一緒にやるか』とお声掛けいただいてこの仕事を一緒に始めました。
もともと古着が好きで古いものに対する愛情みたいなものもあり、店主と出会った縁や、移住したことにあたって何か今までと違うことをやってみたい、という時に巡り合った縁がこの仕事を始めるきっかけとなりました。」
どのように商品を集めますか??
〈山田さん〉
「商品の集め方は海外買い付け、輸入、地域からの回収の3つです。
海外買い付けは主にはカナダに、それとベトナムにも何回か行っていたんですが、コロナの影響でなかなか行かれなくなってしまいました。
でもベトナムに関しては現地の窯元の方や食器の卸の方から輸入してもらっています。
ここ2年くらいは海外へ買い付けに行けない分、地域の空き家や一般のご家庭で買取をさせていただき食器を集めることをやっていました。
空き家や一般のご家庭からは日本の和食器だったり、昭和のころよく日本で使われていた食器だったりする『昭和レトロ』って言われるものが結構行けない出てきます。
その他に古いものを扱う市場があって月に2、3度買い付けにいきます。そこで見つかった食器でモロッコの可愛らしいグラスだったり、古い瓶など色々な物を見つけて来ます。」
「カナダでは古い物を捨てない習慣があって、持ち主が亡くなると『エステートセール』と言って遺品整理マーケットがあり普通の人たちが古いものを販売をしています。ですから古い物を次の人に渡していく、といった文化があるようなんです。
今ちょうど店主がカナダに買い付け旅にようやく行くことができて買い付け中です!またここにそのアンティークな物が並びます。楽しみです!」
お店にはベトナムの可愛らしい食器がたくさん並んでいます
〈山田さん〉
「ここに並べてあるのはベトナムの奥地にあるバッチャン村のバッチャン焼きという焼き物です。バッチャン村は結構焼き物の村としては歴史が深く、そこの職人さんが柄を手書きで作られているっていうのも特徴の一つです。ベトナムのお土産ショップにも置いてありますが、ここにある食器はそちらの窯元で焼かれたものを直接仕入れています。
こういった小皿は結構小物入れとしてプレゼントに使われることもあります。ベトナムの食器は取り扱っているところがあまりありませんので、ぜひお店に来ていただいて手に触れて見て欲しいです。
自分の触れたことのない新しい物がここの中にはたくさんあるので、珍しく楽しいと思います。」
商品のストックは?
〈山田さん〉
「僕たちがもう一つ持っている拠点で奈良井宿の倉庫があります。そこは大きな倉庫で、空き家や一般のご家庭または市場から集めてきた古い物、家具や生活に使われていた物を集めています。そこには食器もありますし、和食器も揃っています。
僕たちが暮らしている贄川宿の家にも食器などたくさんストックしています。」
〈山田さん〉
「奈良井宿の倉庫の方は徐々に知名度が上がってきて、たくさんの人たちに足を運んでいただいていますが、ここ辰野町ブラザーミシン店はまだ知名度が届いていなので、まだたくさんの人に足を運んでもらえる余白があるよな…っていうのが今の課題です。
これからイベントなどいろいろなことをして、ここを地域の人や地域外の人にも根付くような場所にしたいです。」
この場所について
〈山田さん〉
「僕は実際に立ち上げの部分は立ち合っていませんが、ここで2019年12月に行われたトビチマーケットに出店者として出店させていただいて、その流れでここにお店を出すようになりました。
ですのでここにお店を開くきっかけはトビチマーケットです。そこから辰野町との関わりが生まれてこの場所を見つけることができました。
あれから数年でこの商店街にお店さんがたくさんできていていますが、お店の方達同士がとても仲がいいのをとても感じます。
今はお店の形態を月火水の委託で無人販売と月に一回のイベント販売でやっています。昨年までは毎週末にオープンしていましたが、その時に僕はお店を開ける少し前に来てこの辺りのゴミ拾いをしていたんです。その時に地域の方からご挨拶いただいたり、立ち話をしていただいたりと結構地域の方々の人の近さみたいなものを感じました。」
今後、このお店のビジョンは??
〈山田さん〉
「お店の展開としては、今海外への買い付けがなかなか行けなくて商品の入れ替えがそんなにあるわけじゃないですが、僕たちがやるべきこととして地域で眠っている古いものを次の誰かに渡していくことだったり、海外の物も誰かの生活や暮らしの中で活かされることだとか、その人の生活の小さな変容なものを埋めれたらな、、というのが根底にあって、そのためにはここにある物をたくさんの人たちに受け継いでいき、そして新しい物を地域や海外から集めるという循環ができていったらいいなと考えています。
ここの地域に住んでいる人たちが自分のおうちにある古い食器などをここに持ってこれば買取してもらえるとか、次の人に渡してもらえるとか、そういった町の中の機能の一つとしてこのお店ができればいいなって思っています。」
物に対する愛情を感じますね
〈山田さん〉
「古い物は本当にいいものが多いんですよ!
今の物は安く手に入るんですが、その分物に対する愛情が昔より感じずらいのではないかと個人的には思っていて、もっと物に愛情を持てたらいいなと思います。
また、古い良い物が捨てられてしまうのも心苦しく思うので、そういった物を僕たちが受け継いでいけるようになったら良いなと思います。
そして、可能であれば今年は僕も海外買い付けにいきたいです!!」
- 会社情報
会社情報 事業者名 旅する古物商-hito.to- 所在地 〒399-0421 長野県上伊那郡辰野町辰野1705-1 電話番号 090-5992-2206 E-mail info@hito.to URL https://www.hito.to 代表者名 辰巳 和生 主な業種 卸小売業 事業内容 地域古物の収集・販売、食器の輸入・販売、食器の海外買付・販売
- 会社情報
事業者名 旅する古物商-hito.to- 所在地 〒399-0421 長野県上伊那郡辰野町辰野1705-1 電話番号 090-5992-2206 E-mail info@hito.to URL https://www.hito.to 代表者名 辰巳 和生 主な業種 卸小売業 事業内容 地域古物の収集・販売、食器の輸入・販売、食器の海外買付・販売