幅広い世代を支えていきたい

2020年8月にオープンしたばかりの『くぼた接骨院』。

東京や神奈川での経験を生かし、子供から年配の方まで、それぞれの症状に合わせて治療方法を決めていく治療院です。

どうして接骨院の先生を目指そうと思ったんですか？

「中学と高校は辰野町で柔道をやっていて、そこで柔道整復師の先生達に囲まれて育ったんですよ。接骨院の先生に囲まれて育って、自然とこういう仕事があるんだなぁ、やりたいなぁと思ってはいたんですよ。でも家庭の事情で進学という選択肢が高校時代なかったというかとれなかったというか。高校卒業して地元の企業に6年間就職しました。6年間働いたところで自分のやりたいことをやりたいと思ってお金を貯めて、その時は接骨院というよりはスポーツの仕事に携わりたかったので名古屋にあるトレーナーの専門学校に行きました。」

これまでの経緯は？

「専門学校の時にたまたま野球のトレーナーをされてる方に出会って、そこで修行をしました。甲子園に行くような野球のチームを見ている接骨院だったので、常に接骨院の中に高校球児が溢れかえっているような場所で、自分もこういうのやりたいなと思って。そのためには医療免許取らなきゃいけないので、またこっちに戻ってきて、昼間は建築の仕事をして、夜は温泉でマッサージをして、お金を貯めてる最中にたまたま縁があって東京のトレーナーの治療院から「よかったらうちでやらないか」っていってくださって。そこに行きますってなって行ったら、そこはもうプロのスポーツ選手から芸能人からって人たちを見るような治療院でえらいとこにきちゃったなぁと思いながら。」

トレーナーとはどういったことをするのですか？

「トレーナーというくくりが何をしなきゃいけないっていうのがないんですけど、選手のコンディションを整えるための職業なので、怪我を見る人、リハビリを見る人、トレーニングを教える人、いっぱい役割があるんですけど、いろんなことを勉強する必要がある。そこの治療院がマッサージ中心の場所だったので、そこで何年か修行をしました。その後、横浜の方で働きながら、柔道整復師（接骨院の先生）、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師という国家資格をそれぞれ取りました。医療系の専門学校なので、全て取得するのに６年かかりずっと苦学生でした。そこでも修行先に選んだところが、オリンピックのトレーナーをされている方が院長を務める接骨院で、各スタッフが様々な競技団体へトレーナーとして行っていました。私も高校野球や社会人野球のトレーナーとして、試合に帯同するなどしながら、そちらの接骨院で働いていました。」

どうして辰野町に開業されたんですか？

「ゆくゆくは地元に帰ってくるつもりだったので。帰ってくるんだったら自分でやるっていう気持ちでいました。夜遅くまでやっている治療院が辰野町にはなくて、仕事や部活で遅くなった時にどこにも行けなかった経験があるので、同じ思いの方はいるんじゃないかと思い、自分で作りました。あと運動をやってる子たちも見れるように、通学路沿いにできればいいなと思っていました。なので辰野高校の通学路沿いで西小学校の横に店舗を構えました。」

アピールポイントはありますか？

「鍼灸やってるところはあんまりないと思うので、鍼灸と接骨院、マッサージができるところです。鍼灸、マッサージ院、接骨院って全部国家資格なので、その中のどれかを使って、オーダーメイドのような治療ができるっていうのと、トレーナーの経験を生かして、動きを見て、ここの動きがおかしいねと。例えばですけど、肘が痛いって接骨院とか整形外科に行くと肘だけを見ると思うんですが、肘に原因がほとんどないんです。なので投球動作の動きとかを見て、どこが悪いかってのを直していく。腰とか足とかの動きが悪くて、肘にきていることもありますし。運動をやってるような子供達にも来て欲しいです。」

お店がオシャレですね

「内装は父親が作ったんです。全くの素人なんですが日曜大工でやって、壁なんかも僕がペンキで一生懸命塗って。DIYで半分くらい作ったんです。もともと物件はカメラ屋さんの跡地です。若い人にもおじいちゃん、おばあちゃんにも喜ばれる内装にとは思ったんですけど、若干、若い人よりになっちゃいました。」

来院を考えてる人にメッセージなど

「接骨院ってどうしてもおじいちゃんおばあちゃんのイメージが強いので、若い人たちにも来て欲しくて外観や内装の作りはこういうデザインにしてるんです。子供達から年配の方までみたいのが思いとしてはあります。」

今後やっていきたいことは？

「ちょっと特殊な仕事じゃないですか、他にはあんまりないというか、なので学生に来てもらってこういう仕事もあるよっていう話とかもできればなとはいずれ思っています。あとトレーナーやりたいけど、やれないって人はいっぱいいるので。私もトレーナーの専門学校に行きましたけど、20人学生がいてトレーナー最後まで諦めずにやりたいって言ったの2人だけ、それぐらい狭き門なので、そういう人を育てていくようなことやコロナが落ち着いたら、自身の勉強も踏まえ、東京や横浜でお世話になった先輩トレーナーの方たちと、できる範囲で遠征しながら、スポーツの現場でトレーナー活動ができればなと思っています。」

目標はありますか？

「社会人野球のトレーナーをやってた時の関係で野球関係のお話をいただいていて、そういうのも徐々に広がっていったらいいなって。辰野から一人でも二人でもプロじゃないですけど、世界で活躍できるような選手が出たらなぁって思いはあります。上松の御嶽海じゃないですけど、ああいう方が出たら辰野元気になるかなっていう。スポーツを支えることをやっていきたいです。強みとしてはスポーツ障害に強いってところが特徴ですかね。トレーニングの指導とかもしますし。将来的に学校の部活動とかお店と連携して何かやったりとかもできればなと。指導者向けの講習をやろうかなと思ったりしてるんです。中高生とかにも来て欲しいですね。」

接骨院に熱い思いを持ち、痛みに寄り添ってくれる『くぼた接骨院のくぼた先生』がいて心強いです。