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- 医療・介護・福祉
事業者名:鈴木歯科医院
歯周病あきらめたくない!
歯科医療の分野では、1990年代から少しずつ「マイクロスコープ」(歯科手術用顕微鏡)を使用した拡大視野での治療を導入している鈴木歯科医院を体験取材。
裸眼では認識できない歯のコンディションも、マイクロスコープを使うことでより正確な治療が可能。
このマイクロスコープを使った治療は、日本ではまだ、歯科医院全体の数%程度と言われています。そこが最も大きな鈴木歯科医院の特筆すべきポイントです。
「患者さんによって、どの歯科医院が良いと思うのかはそれぞれだと思います。当院では、その人その人に合った治療を進めて行くために、治療の前に必ず患者さんの声を聞くカウンセリングの時間を設けています。その患者さんの要望に極力添えるカタチで治療を進めて行くことを心掛けています。些細なことでも何でもいいので、治療においての要望や不安なこと、以前治療した際の困りごとなど気軽に話してくれると嬉しいです」
この言葉からも患者本位の奥ゆかしさが伝わってくる。
大学の歯学部は6年あるのですが、やりたくて始めた勉強ではなかったので本当につらかったと話すのは副院長の鈴木小夜さん。
今は、歯科医になって本当に良かった、運命だったと言います。
「4人兄弟の3番目で、跡取りのお鉢が回って来たという感じ。大学の歯学部は6年あるのですが、やりたくて始めた勉強ではなかったので本当につらかったですね。やめたくて仕方ありませんでした。なんとかやりがいを見つけたい自分と、何も出来ない自分とのギャップに落胆して気持ちが堕ちて行く。そんな時間が延々と続いていました」
「大学を卒業してから研修医として総合病院の口腔外科で勤めていた頃、患者さんとの会話が救いでした。その時、人と接する仕事って楽しいんだなと思えたんです。でも、とっても未熟な自分。その頃、歯周病の勉強をしている時に見せられた症例を見て、これって本当に治ってるのかしら?という疑問が自分の中に在りました。心のモヤモヤが消えなくて、研修医の送別会にも行かなかったんです」
自分の内から沸き上がる疑問と知識も技術もない無力な自分。
そのギャップに打ちのめされたという。
「歯周病に悩んでいる人の多さに避けて通れない道なんだと感じました。そして、勉強しよう!と心に決めたんです」
「その時、塩尻の開業医にお世話になることになりました。そこの院長に言われた一言で私は変わりました」
「“仕事というのは、好きになるまでやるんだぞ”そう言われたんです。歯科医の仕事を嫌だ嫌だと思い続けていた私にとって衝撃的な一言だったんです」
「嗚呼、そうなんだ!!と気付かされた時、とても衝撃的な気持ちでした。知りたい!学びたい!でも、保守的になっていてはダメなんだな。そう気付かされてから、新しい知識や技術取得のため給料のほとんどは研修会費に消えて行っています」
「大学で習う知識が一番新しいものだと私は思い込んでいました。そこで教えてもらったことをすればいいという認識だったんです。新たに勉強に行こうなどという発想自体がなかったんです。歯周病について熱心に勉強されている勤務医の先生から、ある歯周病の研修会を教えていただいたんです。その研修会に行って、“なんだ!これはこうすればいいんだ“という気付きがたくさんあったんです」
大学生時代、研修医時代に歯周病の症例を見て愕然とされ、自分の無力さを感じて過ごして来た長い時間があったからこそ、歯周病に対しての新しい技術を目の当たりにした時の閃きのような感動が鈴木副院長の心を突き動かした。
それからというもの、すっかり勉強が好きになったという。
「ようやくにして、歯車が回り始めたんです。仕事を好きになるとは、こういうことを言うんだと理解しました。そこからアドバンスコースを駆け上がってゆくんですけど、やっぱりそこでも壁にぶつかるんです」
歯周病治療に有効な活路を見出す!
その一つのことに突き抜けて行く怖さもあったという。
これまでは、抜いてインプラントでしょという流れ。
しかし、インプラントは避けたい入れ歯も避けたいという患者もいる。
その想いを叶えたいという思いに悪戦苦闘する。
ある年の秋、顕微鏡歯科学会で歯周病に有効な活路が見えた!!
「その時、私は心から歯医者になって良かったと思いました。私の追い求めていたのはコレだ!!歯科医になることにずっと嫌悪感を抱いていましたが、私が歯科医になるまでの道のりは、すべて運命で導かれて来たことだったんだ!!そう思いました」
鈴木小夜先生のほとばしるような感動が伝わってくる。
人は仕事の中でも人生においても堕ちる時があるが、それは次に飛躍するためのバネの時期。
こうして真っ向から壁に立ち向かう時、活路が見い出され飛躍する。
自分に対して、こうありたいという高いゴール設定がされている人ほど、人との出会いにも恵まれ活路は見出されてゆく。
このたび鈴木歯科医院ではスタッフを募集しています。
「人が好き、人と接するのが好きという方に是非来てもらいたいです。礼儀作法が美しくあって欲しいですね。募集するのは女性スタッフ。歯科衛生士さんを募集しています。とにかく長く働いてもらいたいと思っています」
「今の二人に対してもそうで、矢島さんには私が退職するまで居てねと言っています。家のローンが75歳になるまであるので、少なくともそれまで私は現役で働くから、矢島さんには丈夫で健康で居てもらって長くいて欲しいと願っています(笑)」
「歯科助手の松田さんにも長くいてもらいたいと話しているのですが、彼女の夢はお嫁さんになること。でも、結婚してもこの関係はずっと保っていきたいと願っています」
働きやすい環境を提供したい。
出産後にも働ける場所として帰って来てもらいたい。
小さいお子さんを抱えていても働ける。
そんな職場として提供したいと話してくれました。
次にお話を伺ったのは、少々緊張気味の歯科衛生士矢島 久美子さん。
矢島さんが、鈴木歯科医院に勤めるきっかけは何だったのでしょう。
「ここに来る前から、歯科衛生士として働いていましたが、このままだと私は成長して行けないんじゃないかという恐れが漠然とありました。こちらの医院で募集があるのを見て面接に伺ったのですが、こちらの先生はとても勉強熱心。お話させて頂く中で、いろいろと学ばせてくれる先生だと感じました」
日々進歩して行く医療技術。
このまま繰り返しの毎日を過ごすことに危機感を覚えた。
「現代はネット社会ということもあり、患者さんも歯科医院に通う前には、いろいろと検索されて来るんですよね。なので本当に様々な質問をされされることが多くなりました。そんな中で最新の情報など学ばせてもらえる環境は非常にありがたいことです。また、その学びや技術を提供できるということが、この仕事へのやりがいにつながってゆきます」
患者さんとのコミュニケーションを大事にしている鈴木歯科医院。
会話から感じ取った情報からより良い治療を行う姿勢は安心につながってゆく。
「患者さんからしてみれば、歯の治療ってどうしても怖かったり不安がありますよね。そうした声に応じながら治療を進めるだけでも、患者さんの不安感はかなり取り除けたりします。対話しながらの治療ってとても大事だと感じます」
歯科衛生士になるキッカケはなんだったのでしょう。
「女性は結婚して子供産んで子供の手が離れて、さぁ働こうと思った時、手に職があるのとないのとでは随分と違うと高校3年生の頃、母から聞かされました。それで、なにか資格を取ろうと思ってリクルート雑誌をめくっていると歯科衛生士の資格に目が行ったんです。正直どんな仕事なのかもさっぱり分からなかったんですけどね。資格を取ってから母が私の小学校の頃の作文を見せてくれたんですが、そこには、“大きくなったら、私は歯医者さんになってお母さんの歯を治してあげる”って書いてありました。小さい頃、自分がそんな作文を書いたなんて覚えてもなかったんですけどね(笑)」
目を細めながら話す様子から、矢島さんの人柄が伺えます。
「人って、お風呂に入って体や頭を洗ってシャンプーや石鹼にもこだわったりするのに、口の中のことはあまり気にかけません。皆さん、やっぱり歯医者は苦手(笑)なので、どうしても腫れて痛くなってから治療に行くってスタンスになってしまいがちです。歯科衛生士の立場から思うのは、定期的に検診をして悪くなりそうな所があれば早めに治療して、歯のメンテナンスをしてあげてれば大事には至らないで済むし、いつまでも健康な歯が保たれるのになって思うんですね」
多くの人がどうしても腫れて痛くなってから歯医者さんに門を叩きます。
それは歯石というものをよく理解していないから。
歯石除去がいかに大切な事なのかを詳しく教えていただいた。
「まず歯石についてですが、これを知らないために皆さん治療が遅れてしまう原因になっていると思うんですね。歯周病というと成人を超えてからというイメージが強いかもしれませんが、実は10代で歯周病になっている方がたくさんいらっしゃるんです。自分だけは大丈夫。そう思いがちですがそんなことはないんです」
「歯石とは、お口の中で歯の周りにつく石のようなものです。プラークという細菌の塊が唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて石のように固くなったものなんです。歯石自体は石なので悪いものではないのですが、歯石が出来た場所で細菌が繁殖してしまうんです。そこから毒素を出しますので歯茎が腫れたり歯の周りの骨を溶かす歯周病の原因になってしまうんです」
「石になってしまった歯石は通常の歯磨きでは除去できないので、歯石ごと細菌を取る必要が出てきます。当院では、この歯石を徹底的に除去するために、まず全体の歯の様子が分かるように全体のレントゲン写真を撮り、さらにカメラ撮影で口腔内を撮影し、歯石除去の際の取り残しがないよう、マイクロスコープを使ってメンテナンスを行っていきます」
「また歯周病は、糖尿病、心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、肺炎、骨粗しょう症、癌および早産などの合併症を伴うことがあるんです。この様な大事に至らないよう定期的な歯のメンテナンスをおすすめします。まずは、気軽に当院に来て相談してくれるととても嬉しいです。3ヶ月~半年に一度は、歯科医にケアに来て欲しいですね」
「小野にある両小野小学校の学校医を院長先生と一緒に春と秋の歯科検診に伺っています。学年が上がっていくにつれて歯茎の病気にチェックが入る子が多いんです。幼少期の頃は親の手も入り丁寧な歯磨きがされていますが、思春期の子どもは磨き残しが目立ってきます。虫歯のことは気にするけれど、歯茎のことまでは気にしないという傾向がありますね」
「通常、口の中は中性に保たれているんですが、食事を摂ると食物の糖分などを栄養にして酸を作り出して口の中が酸性に傾きます。すると歯のエナメル質にあるカルシウムやリン酸などが溶けちゃうんですね。こうして歯が溶けちゃわないようにしてくれるのが唾液なんです。食後の歯磨きの後にキシリトールのガムなどを噛むと良いですよ」
歯科助手で受付担当の松田 理沙さんが鈴木歯科医院に勤めるきっかけになったのは、たつの新聞の求人欄を見て。
「以前は東京で、デザインの専門学校に通っていました。東京には2年いたのですが、ホームシックになっていたこともあり、こっちに戻って来たんです。医療事務の資格を取ってからここではない歯科医院に就職しました。少し前までは、頑張るのって格好悪いとかそういう風に思っていました。でも副院長の鈴木先生や歯科衛生士の矢島さんのいつも一生懸命でまっすぐな姿を見て、頑張るのってカッコイイなと思えたんです」
これまで自分に自信が持てなかったという松田さん。
鈴木歯科医院に来たことで自分に自信が持てるようになったという。
「ここは、先生と患者さんとの距離がとても心地よく近いと感じます」
鈴木歯科医院の魅力は、まさにこの一言に集約されていると感じる。
この度は、自分の歯の治療も兼ねた体験取材でした。
この写真のとおり、治療を受けている状態で取材を敢行する私に、思わず吹き出してしまった鈴木小夜先生。
筆者である私は、年に一度程度は歯科医院に行き歯のクリーニングをしてもらって来たのですが、これまでの歯科医院と鈴木歯科医院の大きな違いは冒頭でも紹介した、まだ日本の歯科医院でも普及率の少ないマイクロスコープを使っての治療です。
歯科医師の長年の勘を頼りに施される歯石除去では取り残しがありますが、ここ鈴木歯科医院ではマイクロスコープを使って徹底除去します。
今回、綺麗に歯石除去してもらえれば、今後は3~6か月に一度のペースで歯のメンテナンスをしてもらえば、もう虫歯や歯周病で痛い想いもせずに済みます。
辰野町に住み続ける限り、お爺ちゃんになるまで通いたい歯科医院です。
- 会社情報
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会社情報 事業者名 鈴木歯科医院 所在地 〒399-0426 長野県上伊那郡辰野町伊那富神田2160-9 電話番号 0266-41-0009 設立年月日 昭和59年4月1日 代表者名 鈴木信光 全従業員数 合計:6人 (うち、男性2人 女性4人) 主な業種 歯科医業 事業内容 歯科治療・予防・技師 会社PR 「歯科理念」「3つの指針」を掲げ、田舎であっても質の高い治療を提供できるよう学びに力を入れています。
特に、歯周病治療にも歯科用顕微鏡を導入することで、肉眼治療では得られない成果を上げられるようになりました。求人情報 事業者名 鈴木歯科医院 所在地 〒399-0426 長野県上伊那郡辰野町伊那富神田2160-9 電話番号 0266-41-0009 FAX 0266-41-4036 仕事内容 歯科衛生士業務(専門的口腔清掃及び除石・歯科診療補助・受付業務・診療室内清掃業務)
通勤場所 〒399-0426 長野県上伊那郡辰野町伊那富神田2160-9 転勤の可能性 なし 雇用形態 正社員 求人数 1~2人 給与 160,000円~170,000円 加入保険 雇用保険・健康保険 昇給実績 あり 賞与実績 あり 退職金制度 あり(勤続6ヶ月以上) 就業時間 ⑴8:30~12:30 ⑵2:00~6:30 時間外労働の有無 なし 休日休暇 6ヶ月経過後の年次有給休暇日数7~10日 年間休日 100日以上
- 会社情報
事業者名 鈴木歯科医院 所在地 〒399-0426 長野県上伊那郡辰野町伊那富神田2160-9 電話番号 0266-41-0009 設立年月日 昭和59年4月1日 代表者名 鈴木信光 全従業員数 合計:6人 (うち、男性2人 女性4人) 主な業種 歯科医業 事業内容 歯科治療・予防・技師 会社PR 「歯科理念」「3つの指針」を掲げ、田舎であっても質の高い治療を提供できるよう学びに力を入れています。
特に、歯周病治療にも歯科用顕微鏡を導入することで、肉眼治療では得られない成果を上げられるようになりました。- 求人情報
事業者名 鈴木歯科医院 所在地 〒399-0426 長野県上伊那郡辰野町伊那富神田2160-9 電話番号 0266-41-0009 FAX 0266-41-4036 仕事内容 歯科衛生士業務(専門的口腔清掃及び除石・歯科診療補助・受付業務・診療室内清掃業務)
通勤場所 〒399-0426 長野県上伊那郡辰野町伊那富神田2160-9 転勤の可能性 なし 雇用形態 正社員 求人数 1~2人 給与 160,000円~170,000円 加入保険 雇用保険・健康保険 昇給実績 あり 賞与実績 あり 退職金制度 あり(勤続6ヶ月以上) 就業時間 ⑴8:30~12:30 ⑵2:00~6:30 時間外労働の有無 なし 休日休暇 6ヶ月経過後の年次有給休暇日数7~10日 年間休日 100日以上