生活に、より安心・安全を目指して

2006年、南箕輪で開設した株式会社ワークソリューション、辰野町のこの場所へ本社を移転して6年ほど経ちました。一昨年には事業の拡大に伴い南箕輪に新たに工場を開設し成長している会社です。 コロナ禍の今、主力製品のソルパットシリーズは全国各方面から注目を集め、その効果に期待をされています。

株式会社ワークソリューション 本社の取締役 総務部 髙橋部長にお話を伺いました。

〈髙橋部長〉

「辰野町には本社と辰野工場を併設し、本社機能と諏訪平を中心とするメーカーの外注先として活動しております。また、南箕輪村にある箕輪工場では、自社製品の手袋除菌システムや空気除菌装置の製造をしております。 従業員は100名で、20名が本社・間接部門、80名が工場の製造部門に属しております。」

ワークソリューションの事業内容は？？

〈髙橋部長〉

「自社製品でありますソルパットシリーズの生産、また主に諏訪地域の企業様から、OEMでの製品化や部品加工・部品検査の仕事を中心に活動しております。 特にソルパットシリーズは、他社では真似の出来ない独自技術に日々磨きをかけ、メーカーとして販売まで手掛けております。」

今、ソルパットシリーズはコロナ禍ですごく注目されてる商品のようですが、元はコロナとは関係なく作られていたんですか？

〈髙橋部長〉

「そうなんです、2010年頃から手袋除菌の重要性に目を付けスタートしましたが、当初は特許取得を中心に活動し、製品化したのは2014年、販売を始めたのが2015年頃だったと記憶しております。 　新型コロナの蔓延化が始まった2020年2月には、手袋除菌のノウハウを活かして空気除菌装置『ソルパットAP』の販売を開始し、あっと言う間に全国的に導入される製品に成長し、注目をされております。」

なぜ、手袋の除菌をはじめたんでしょう？？

〈髙橋部長〉

「そうですね。元々はノロウイルスをターゲットにした装置なのです。 数年前、静岡県浜松市で学校給食用の食パンを介して、1,200人の感染者を出したノロウィルス事故がありました。死者こそ出ませんでしたが、全国で大変なニュースとなりました。

感染経路はノロウィルス感染者（食パン工場従業員）が→トイレで排便→手洗い→乾燥→アルコール消毒→新品の使い捨て手袋着用。職場の中でどの工程が感染経路になっていたのかお分かりになりますか？

答えは、『新品の使い捨て手袋着用』の際です。

感染者が排便時トイレットペーパーでお尻を拭き取られるが、その時素手には数十億個のノロウィルスが付着します。手洗いが不十分で乾燥しアルコール消毒するもアルコール自体がノロウィルスには効果がありません。その素手で新品の使い捨て手袋を装着した為、実際に作業する手袋がノロウィルスに汚染されていたんです。その感染者が検品作業をしていた為、食パン1枚ずつにノロウィルスを伝播させてしまった訳です。

やはり、素手で装着した手袋は除菌しなければならない、そう思い開発を進めてまいりました。」

〈髙橋部長〉

「昔の歯医者さんは素手で治療されてましたけど、今は皆さん手袋をはめて治療されてますよね。 食品工場も、レストラン、ホテル、精密製品工場のクリーンルーム、医療・介護など皆さんが使い捨て手袋を装着しております。手袋というのは装着すれば良いのではなく、装着したら必ず除菌しなければなりません。 その意識がようやくお客様に理解されるようになりました。」

そこに菌があるって考えないですよね。

〈髙橋部長〉

「これだけ今は、様々な業界で手袋をするのが当たり前の時代を向かえましたが、開発当初は展示会に出展しても誰も見向きもしない、手袋の除菌とは何の事か理解すらして貰えない、、、

そんな状況でしたが、ノロウイルスで小さなお子さんが亡くなられた、病院内の食事によって感染者が亡くなられた、など痛ましいニュースありましたよね。 また、関東圏を中心とした大型スーパーのポテトサラダでしたか？？その際もO‐157感染者が亡くなっております。全て手袋が感染経路となってしまった訳です。

その頃から、手袋は装着するだけではなく、除菌する事が大事だという事に世の中の動きが変わっていった訳です。」

〈髙橋部長〉

使い捨て手袋は、マレーシアを中心とした海外製品がほとんどで、既に雑菌に汚染されたり、埃まみれだったりですね。 実際に新品の手袋を、どのくらい汚染されているか実験をしても、全てのメーカーの手袋が雑菌に汚染されていました。」

そうなんですか！？！？！手袋を過信していました。。

〈髙橋部長〉

「そうなんです。恐ろしい話ですよね。 また、手袋を装着するのは素手である事も落とし穴です。充分手洗いをされてるつもりでも、菌やウィルスを１００％取り除く事は不可能です。 特にウィルスは菌の１０万分の１の大きさのものもあり、手のシワ１㎜の中にも数億個のウィルスが残存してしまう。

そんな素手で装着した手袋は危険ですよね。ですから、新品の手袋であっても確実に除菌をする必要があるわけです。」

ソルパットは、紫外線C波を使われているようですが、紫外線はそんなに菌やウィルスをやっつけるのに効果的なのですか。

〈高橋部長〉

「はい、ソルパットで使われている紫外線は、最も菌やウィルスに強く効果のある波長を使っておりますから、確実に除菌出来る仕組みです。」

そんなところにまさかのコロナ禍がやってきてしまって、、

その装置で紫外線を当てると新型コロナもやっつけられるんですか？

〈髙橋部長〉

「勿論です。新型コロナウィルスは非常に紫外線に弱く、大げさの様に聞こえるかもしれませんが、ソルパットであれば瞬殺です。エビデンスも充分ございますので、信じて頂けると思いますよ。」

そうすると食品関係のところで使用される事が多いのですか？

〈髙橋部長〉

「確かに多いですね。ソルパットは大手食品工場をはじめ、コンビニのベンダーさんや食肉加工工場など幅広くご利用頂いております。

また、食品関係に留まらず大学病院・研究所・コンタクトレンズメーカー・飲料・医療などなど多業種に亘り活躍しております。」

研究所などで使われるということは、信頼されているっていうことですね。

〈髙橋部長〉

「そうですね。大変有難い事です。」

ところで、空気除菌装置も凄そうですね。

〈髙橋部長〉

「空気除菌用ソルパットAPは、辰野町商工会や美術館、また辰野病院や辰野町役場にも設置してもらってます。

少しでも、安心・安全を提供出来ておりましたら嬉しいですが、如何でしょうか。」

辰野町商工会

テレビ局でも取り上げられたと伺いましたが、、

〈髙橋部長〉

「SBC信越放送やABN長野朝日放送ですね。社長が装置を持って行って取材を受けたり、出演させてもらったりしてますね。テレビの反響は大きくて、放送後問い合わせが殺到しました また。

また、昨年行ったインターンシップの学生さんをきっかけに、全国展開してるフィットネスジム業界でも知名度の高い、ゴールドジムさんが各店舗に導入いただいているんですよ。

辰野町のインターンシップ制度のお陰ですね！」

改めて、会社の強みを聞いてもいいですか？

〈髙橋部長〉

「空気除菌装置は類似品が沢山出回っておりますが、手袋除菌装置は弊社で特許を１０件以上取得している製品ですので、世界に一つしかない、私たちでしか造れない製品です。」

「また今年、半袖で作業される業種の、看護師さんや介護士さん、また歯医者さん向けに、紫外線が直接当たる事の無い『ソルパットmini MF』を開発し、販売を開始します。」

「とにかく、人間にとって健康被害を起こすような悪い菌やウィルスと戦い続けてまいります。

それから、弊社の力は地元辰野町のパートさん達です。小さなお子さんをお持ちのママさん達がみんなで協力してくれてるんです。

本当に有難い事です。これからも新しいママさん達に来てほしいと思います。」

今後チャレンジしていきたい事はありますか？

〈髙橋部長〉

「『世の中のお役に立てる事は、何でもやる』『世界が誇れる企業を目指す』 が社長の口癖ですので、社員一同同じ方向をみて活動してまいります。」