背負う言葉の重み

「お客様にとって住まいのコンビニエンスストアでありたい」

困ったことがあったときにすぐ対応できるような身近な建設業でありたい。

穏やかな口調で話をしてくれた小澤社長。

おじいさんが大工、お父さんも大工。

そんな環境の中で育った小澤社長。

跡継ぎの事は何も考えていなかったそうです。

でも、不思議なのか普通というのか、自然と同じ道を歩んでいたという。

一級建築士を目指し奮闘している最中、お父さんが建設会社を設立。

東京から戻り、地元の会社で勉強をし、現在の「信用建設㈱」を継ぐことに。

総合建設ということで、公共、土木、建築、擁壁、道路工事。

民間は工場を建てたり住宅、外構、舗装、エクステリアなど幅広い仕事。

新しい交流センターの建設、観音堂や収蔵庫の改修。

地元の情報誌には「まさに“平成の大改修”。そのすべてに携わったのが地元の業者である信用建設だ。」と特集が組まれている。

「全ての現場、お客様とのやり取り、外注対応などを一人でやっているから、もう一人同じように動ける人がいれば、少し仕事が増えてもいいしね。私も楽になるかな。楽になっちゃいけないんだけどね（笑）。それは冗談で、また違う事ができる時間も増えるしね。」

仕事自体はたくさんある。ただ、対応できる人材がいないのが悩みだという。

「技術者が欲しい。あと、資格をもっている人！なかなか今は資格を持っている人がいないんですよね。現在の従業員は経験が豊富なので管理も出来ますが、資格を持っていないんです。今は大学を卒業すると資格も付いてきたりするじゃないですか。経験は後から付いてきますが、後から資格を取るのはなかなか難しいです。」

働きながら勉強をして資格を取ることは確かに大変なこと。

管理をする人はやはり「資格者」なんですよね。

「建設業は厳しいのでなかなか若い人が育って来ないんです。昔の３Kに戻ってしまっていますよ。」

３Kとは、“きつい”“きたない”“キケン”。

夏の現場は暑くて汗だく、冬の現場は寒い、現場はキケン。

なんといっても納期があることなので休みが思うように取れないこと。

天候にも左右される現場の仕事は苛酷なのかもしれません。

「会社自体はきちんと休みはありますよ。ただ、納期のことを考えて天気もチェックしたりすると、今週の土日で進めとかないと来週雨だから進まない。とか、そんなスケジュールの立て方ですね。」

小澤社長は大工の叔父と父の背中を見て育った根っからの職人ですよね。

自分のところに頼んでくれたから全力で頑張りたい、喜んでもらいたい、笑顔が見たい、そんな感情が溢れ出ていた小澤社長。

ほとんどの仕事依頼は、OBのお客様からの紹介や口コミだという。

誠実にコツコツやって、お客様に気に入っていただけたら次へ繋がるかなと。

「信用建設」会社名の由来をお聞きすると、

「父が付けた名前です。“信用”って重い言葉ですよね。なくしてしまったら一発で終わってしまう。この名に恥じないような仕事をしよう、そう頑張るしかないです。」

たった2文字なのに、誰が見ても分かる言葉、影響力のある文字。

知り合いの方に作ってもらったというチラシを見せていただきました。

手書きにごだわった社長。

暖かみや優しさを感じ、ゆっくりと目をとおして欲しい。そんな思いがあるそうです。

そんなアットホームな信用建設、現在技術者で資格を持っている方を募集中。

「お客様の希望通りのものが残せる、自分で造ったものが残せる、そんな仕事って魅力ですよね。」