車のことは、すべておまかせ　　　　　　　　　　　　　カーライフを支える店舗＆工場

車に関する幅広いサービスを提供している「有限会社竹入自動車」。車の販売や修理、整備、車検、塗装・板金、保険、リースなど幅広く展開しています。2023年には辰野町役場に、電気自動車を2台納入しています。

「創業当初より“車のことは、なんでも解決できる存在”を目指しています。」というのは工場長を務める竹入賢二さん。地域では、3代にわたって竹入自動車を頼りにしているお客さんも少なくないそうです。

最近では、ホームページ作成や予約システムなどのICT事業をスタート。業務の様子のYou Tube発信もおこなっています。地域のカーライフを支える事業や、時代に合わせた事業展開、サービスへの心がけなどをお伺いしました。出会いや、これからについても伺いました。

■車のことをトータルに、臨機応変にサポート

竹入自動車の事業は、新車・中古車販売、車検・整備、塗装・板金、保険・レッカーサービス、カーリース・レンタカーなど。車に関して幅広い事業をおこなっています。

「例えば新車や中古車販売においては、ご予算や車のメーカー、外車、年式などのご希望に沿って調達します。メーカーにとらわれず、車をご購入いただけます。」

お互いメーカーにとらわれない仕組み。お客さんは自由に要望を伝えられる一方で、竹入自動車からも自由に提案できることが強みです。

そして、車を購入したあとに控える車検。竹入自動車は車検指定工場でもあるので、合わせて依頼できます。例えば、朝に車を預けたら基本的には夕方にお渡し。または夕方に預けたら翌日の夕方にはお渡し。その間の代車も用意されます。

そのほか冬と春に必須となるタイヤ交換や、万が一の事故処理も担当。さらには車の凹み修理や、エンジン修理などの整備、エアコン設備などの取り付けもお手のもの。もちろん保険も取り扱っています。

 ■「3代で竹入自動車」のお客さんも

1969年、現社長の竹入正一さんが創業。田んぼだった土地に建てたのが最初の工場です。

「長いお付き合いをしているお客さんたちからは、“もっと小さい建物から始まったんだよ”と、聞きますね。」

お客さんの多くが、辰野町住民の方や企業。住民のお客さんの場合、3代に渡って御用達の方も少なくありません。

「お祖父様が最初のお客様で、そのお子さんが車をご購入。お孫さんも子どもの頃からこちらに来ていただいて、大人になったときに来訪してくれるような関係があります。馴染みのお客様は多いですね。」

 ■選択肢は交換のほか、オーバーホールも

修理は、車に合わせて対応。交換のみではなく、オーバーホールをおこなうなど適切な方法を取っています。オーバーホールとは、装置を分解して点検や、精度を回復するために必要な洗浄や修理、部品交換などをおこなう処置のことをいいます。

「交換した方が、時間が掛からないので本当は楽。しかし、だめな部品だけ交換すれば、部品代と工賃のみと安く済むので、お客様にはメリットになります。さらに、部品をばらすことは職人さんたちの技術を衰退させないことにも繋がります。」

もちろん車の状況によるので、最善策として交換することもあります。手掛ける車種やメーカーは多種多様です。

「新入社員の方が、当社のような修理工場を志望する理由によくあるのが、“いろんな車が扱えるから”。基本的に同じ車を続けて修理することは無いからです。

毎日同じ作業ではない部分に魅力を感じられる方は、やっぱり楽しいんじゃないですかね。幅広い知識も身につきます。」

■パニック時にも、頼れる存在に

事故を起こしてしまったら、不安になってしまうもの。そんなとき、竹入自動車で保険に加入いただいているお客様は、竹入さんのLINEに連絡を入れるようです。竹入自動車では「事故を起こしてしまった」と連絡が入れば、レッカー車の手配から、修理、レンタカーの手配や準備その他のフォローまでおこなっています。

「私が、お客様と保険会社の間に入るだけで、お客様にはだいぶ安心していただけているようです。

当たり前のことですが、安心安全に使ってもらえるように尽力をする。事故が起きないことが１番です。しかし万が一のときには、全力で対応します。連絡をもらったら、一貫して、ワンストップで車のことはご対応しています。」

お客様たちが困らないように、基本的には24時間365日対応になっているのだそう。多くの方が移動手段として自動車を利用する辰野町。地域のカーライフを支えています。

「いつ事故が起きるかは分かりません。休みの日にも入ります。しかし私は、休みの日の電話こそ、すごくありがたいなと思うんです。困ったときに誰に連絡しようかとスマホを見たときに、私を選んでくれているわけなんですね。そういう意味では期待に応えたいんです。」

理想の会社の姿は、「困ったときに頼ってもらえる会社」です。

「例えば、お客様の車の調子が悪くて来社されて、結果として悪いところがなかった場合　“ごめんごめん”　と謝られるお客様もいらっしゃるのですが、全然悪くないんです。症状が出たから、わざわざ来てもらっているので。

気になったことがあったら声をかけていただければ、ありがたいですね。連絡したら“車のことは、なんでも解決できる存在”と思ってもらえたら嬉しいです。」

今後の目標として、いちばんは事業継続。また、もともと持っている技術を継承していくとともに、新しく知識を身につけたり、事業を広げたりしていく必要を感じています。

「これから、ガソリンエンジンからハイブリッドや電気への転換期へ入ります。ハイブリッド自動車や電気自動車に関する知識をつける必要がありますね。

ダーウィンの進化論じゃないですけれど、強いものが生き残るんじゃなくて、適応できたものが生き残るということを、常に意識しています。会社のため、そして地域のためにも、適応できるようしていきます。」

近年スタートしたICT事業も、そのうちのひとつ。地元法人様のホームページ作成を複数担当させていただきました。

■車輛のお医者さんとして32年働く

メカニックの職人である立松克彦さんにも、お話を伺いました。入社して32年、ベテランとして働いています。

「メーカーに関わらずいろんな車が入ってきますし、時代を経て、車もどんどん変わっていくので、幅広い知識を身に着けてきました。気づいたら30年を超えていました。ね」と立松さん。

予約車のほか、急に入ってくる修理車両もあり、毎日異なる車に携わっています。

「今日は、ハンドルが重たくなってしまったという依頼で入ってきた車を担当しています。直すためには、原因を究明する必要があります。お客様にヒアリングしたり、調べたり、経験から導き出したりして、直ったときは嬉しいですね。」

メカニックの職人は3人。検査員、板金フロント、事務員、アルバイト、工場内は、休憩時には笑い合い、冗談も言い合える雰囲気です。

「強いて言えば、ダイハツのちょっと古めのハイゼットシリーズが得意かもしれません。よくここに来ますし、荷台交換などもしているんです。

車両にエアコンを付ける作業も好きですね。最近は暑くなってきたので、エアコン需要が高まってきています。」

今後も、車両のお医者さんとして知識を磨いていきたいと言う立松さん。１台１台丁寧に、幅広いニーズに応えていきます。