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    業  種:
  • 飲食

事業者名:Live‘s Kitchen 一升

辰野のまちに明かりを灯すお蕎麦屋さん

 

辰野町商店街の駐車場でお蕎麦のキッチンカーが登場です。
『Live’s Kitchen一升』さん。
店主は川島在住の一ノ瀬さん。3年ほど松本のお蕎麦屋さん『榑木野』で修行を重ね今年の8月にお店をオープンしました。

 

どうしてお蕎麦屋さんをやりたいと考えたんですか?

 

〈一ノ瀬さん〉
「住んでいる川島の方で蕎麦の文化がすごく強くて、父親が自分でずっと蕎麦を打っていたんです。特に誰かに振る舞うという訳ではないんですが自分で好きで打っていて仲間に配ったりしていたんです。
そんな父親が蕎麦の実を収穫してお蕎麦にするところまでをやっている姿を近くで見てるうちに、手のかかる料理って本当に面白いなって思ったんですね。それで二十歳過ぎくらいから父親に教えてもらいながら、見よう見まねでやってたんです。
そしたら、だいぶハマってしまって。」

 

 

どのように腕をあげていったんでしょう?

 

〈一ノ瀬さん〉
「まずは自分や家族で食べることを目的にして、結構頻繁に打ってたんです。
そしたら、当時勤めていた会社で『蕎麦の会』を開いてくれという話があって、そこで20人くらいの仲間に振る舞ったんです。
そしたらすごく喜んでもらって、それで蕎麦を本格的にやったら面白いなと思い始めたんです。いろいろな蕎麦の会に入ったりとか、地元では蕎麦の名人と言われてる人に教えてもらったりとか。そういったことを繰り返してたんです。」

 

ここへお店を出すきっかけは?

 

〈一ノ瀬さん〉
「蕎麦を本格的にやりたいと考え始めていた時に、ここの商店街でイベントが立ち上がって、○と編集社を中心とした若い子達がすごく頑張ってこの地域を盛り上げようとしてる中で、地元の僕も何かやりたいなと考えて『じゃあ蕎麦を使って、お店とかイベントとかできたら面白いな』と思い始めるようになったのがきっかけです。」

 

 

一升さんメニューは

 

〈一ノ瀬さん〉
「メニューは本当にシンプルに『もり蕎麦』を大中小でサイズ別に3種類、温かい『かけ蕎麦』、冷たい汁をかけた『ぶっかけ蕎麦』の三種類です。」

 

 

一ノ瀬さんの蕎麦へのこだわりは?

 

〈一ノ瀬さん〉
「こだわりは『麺そのものを味わってもらいたい』っというところです。
僕もいろいろなところで、たくさんの粉を試してみたりだとか、いろいろなお蕎麦屋さんを食べ歩いたりした中で、修行されてもらった『榑木野』さんの蕎麦がすごく自分に合っていて美味しいんです。
そこは蕎麦の挽き方から使ってる部位までこだわってる粉でして、それをお願いして分けてもらってます。
そのこだわりの粉で毎朝打っているんですが、打ち立ての香りがなんともいいんです。」

 

 

蕎麦粉についてもう少し教えてください!!

 

〈一ノ瀬さん〉
「蕎麦っていうのは、蕎麦の実自体が中心から外にかけて硬さが変わってくるんです。
石臼で潰すと一番最初にこの真ん中の粉がコロコロって落ちるんですよ。
外側から削れていくのではなく、石臼でピタッと潰すので真ん中の粉がコロコロって最初に落ちるんですね。その一番最初に落ちた粉を集めたのが更科蕎麦っていう真っ白で歯ごたえのあるお蕎麦になるんです。
それから外側にかけて徐々に柔らかくなっていって、皮の苦味が出てくるんです。そういうのを粉屋さんでいくつかに分けるんですね。一回目が真ん中、二回目がそのちょと外、三回目はもっと外側。そうやって分けられた粉をそれぞれブレンドして独自の蕎麦粉になっていくんです。
その配合は企業秘密なのでお教えできないですけど。」

 

 

お蕎麦って、結構繊細なんですね

 

〈一ノ瀬さん〉
「そうですね。でも田舎蕎麦っていうのは全部挽くので真ん中から外まで全部使うんです。雑味もあればいろんな香りがする田舎蕎麦っていうのを好む人ももちろんいます。
僕のは少し歯ごたえを意識してブレンドした粉になります。」

 

それが秘密のブレンドなんですね
ところで、一ノ瀬さんの地元の川島でも蕎麦畑をよく目にしますが

 

 

〈一ノ瀬さん〉
「川島ではたくさん蕎麦が作られていますので、新蕎麦で手に入ることもあります。それは川島のお蕎麦ということでイベントをして売ったりとか、そういうことも考えてます。」

 

ここの駐車場以外ではどちらで出店されていますか?

 

〈一ノ瀬さん〉
「ここを拠点に辰野町内が多いです、焼肉屋さんの駐車場だったりいろいろと回っています。
焼肉屋さんではお店の中でも注文をとれるようにしていただいているので、焼肉を食べてシメに蕎麦を注文していただいて、僕が配膳させていただくってこともしています。
僕のところに蕎麦を食べに来ていただいた方にはお肉を進めたりってこともさせていただいて。焼肉屋さんといい関係でできてすごくありがたいです。」

 

 

ところで、お蕎麦屋さんをやるのにキッチンカーを選んだ理由は?

 

〈一ノ瀬さん〉
「理由はいろいろとあるんです。
もともとは店舗で蕎麦屋さんをやるって考えてたんです。
空き家物件を借りて、それを自分でリフォームしながら店にしていくっていうのを最初はイメージしていたんですけが、ちょうどコロナの影響もあって店舗を構えてもお客さんが難しいんじゃないか、、っていうのも一つあったのでどうしようかなって思っていた時に修行していた『榑木野』さんから、
『実はうちでやっている蕎麦のキッチンカーを手放すんだけど、一ノ瀬くんやってみないか?』
とお話をいただいたんです。
ちょっと迷ったんですけど、いろいろと考えた時に店舗をすぐに構えて呼び込むより、移動してお届けしたりなどすることでいろいろな視野が広がるなと思ったんです。
そこへこの駐車場使っていいよって話も同時にもらったので、まずはキッチンカーでやってみようと決めたんです。」

 

 

いずれどこかに店舗を考えているんですね。

 

〈一ノ瀬さん〉
「店舗も構えたいですし、蕎麦教室も開きたいですし、いろいろなアイディアがたくさんあるんですが、まず一段階としてその中の一つを実現してるというところです。」

 

店舗を構えるとしたら、やっぱり町内で?

 

〈一ノ瀬さん〉
「そこにはこだわりたいと思っています。
やっぱり辰野町を盛り上げるっていうのが一つのきっかけだったので、店は辰野町に構えて商店街を盛り上げられればいいな。今の段階ではそんな感じに思ってます。
いろいろな事を考えてますけど、ただ今は自分はもっと経験を積みたいので。
例えば伊那市駅前に今度立ち上がった『伊那まちBASE』っていうシェアキッチンに出店させてもらったりだとか、岡谷の飲食店さんの厨房を借りて販売したりだとか、そういうこともやっていきたいです。
本当にやりたいことはいっぱいあるんですけど、体一つでやることなので整理しながらやっていかないと。」

 

 

商店街の駐車場ではどんなペースでやっていますか?

 

〈一ノ瀬さん〉
「今のところは月水木金はここでやって、土日はイベントなどに飛び回っているというスタイルでしばらくやってこうかなと考えています。
平日は30食。土日のイベントは最高で80食売れたことがあったので今後は土日は100食を目指して打とうかなと思ってるんです。
手打ちにこだわっているので、そこは変えるつもりがなくてずっと貫こうかなと思っていますので一日100食、そこが限界ですね。」

 

今、ここまでやってきてご自身ではどんな感触でしょうか?

 

〈一ノ瀬さん〉
「まず自分自身は楽しくてやっています!
本当に日々ますます楽しくなっています。そして、ありがたいことに常連さんもできたりだとか、わざわざキッチンカーを追いかけて来てくれたりとか、そういうお客さんもいらっしゃるんで、すごくありがたいです。」

 

 

辰野でこういったスタイルのお蕎麦屋さん初めてですしね

 

〈一ノ瀬さん〉
「まず蕎麦屋で移動っていうのは初めてだと思います。それと僕は夜もやっていますが、夜にお蕎麦食べれるところは辰野ではここだけなんです。
ちょと飲み屋街で飲んでシメにお蕎麦食べてっていう、、僕自身がそういうのができれば面白いなと思っていたので、こうやってスタートしてみたんです。
最近は団体さんで10名くらいで来て宴会したりっていうのもありますよ。」

 

 

ここで飲めるんですか!?!?

 

〈一ノ瀬さん〉
「お酒もやってます!生ビールサーバー積んで、ワンカップ置いています。
それと『馬もつ煮』などおつまみも用意してあります。
『楽しい場所ができた』と言ってくださる方も少しずつ増えているので、辰野町に明かりを灯し盛り上げたいっていうことの第一歩にはなってるかなって感じています。」

 

 

「それで最終的にはここがお客さんの居場所だったり、辰野町の一つの憩いの場所にできればいいなと思います。それにはまず知ってもらわなきゃいけないですから、広告活動とかに力を入れながらなるべく数多く出店して回っていきます!」

 

 

※冬季の商店街での夜営業は、一旦休業とさせていただいております。

 

 

 

 

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業者名Live‘s Kitchen 一升
    所在地〒399-0511 長野県上伊那郡辰野町大字横川2089
    電話番号090-2312-3810
    E-mailhauruno.u5946@docomo.ne.jp
    設立年月日2021年 6月 29日
    資本金100万円
    代表者名一ノ瀬 正太
    全従業員数1人(男性 1 人)
    主な業種飲食業
    事業内容手打ち蕎麦の移動販売
会社情報
事業者名Live‘s Kitchen 一升
所在地〒399-0511 長野県上伊那郡辰野町大字横川2089
電話番号090-2312-3810
E-mailhauruno.u5946@docomo.ne.jp
設立年月日2021年 6月 29日
資本金100万円
代表者名一ノ瀬 正太
全従業員数1人(男性 1 人)
主な業種飲食業
事業内容手打ち蕎麦の移動販売
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