業  種:
  • ものづくり

事業者名:株式会社カスタム・クール・センター

金型の専門家として                 信頼や技術、自信を後押し

 

金属部品をつくりだす工程では、プレス機が多く使われています。プレス機に「金型」をセットして、板状の素材を挟み、上方向から大きな圧力をかけることで、素材を切る・曲げる・伸ばす・圧縮するといった加工ができます。

 

「株式会社カスタム・クール・センター」は、50年を超えて金型技術を極めてきた2人の人物が、2016年に創業した会社です。その名のとおり、“カスタム”“クール”“センター”の3本事業をおこなっています。

 

“カスタム”部門となるのは、プレス機で使われる「金型」の設計事業。“クール”部門の小型・軽量のヒートシンク事業は、今後電気自動車分野などに展開を試みます。“センター”部門は、金型量産にまつわるコンサルティングをおこなっています。

 

「これまでに培ってきた技術を広めて、地域に貢献できたら嬉しいですね。地域の若手技術者の横に立って、鼓舞していきたい」と話すのは、創業者のうちのひとりであり、代表取締役社長である熊谷政晴さん。

 

メイン事業となるプレス金型の設計や、技術サポート、新製品のヒートシンク、今後の展開などについてお伺いしました。

 

 

 

金型の専門家として、事業展開

 

“カスタム”“クール”“センター”の3本事業のうち、メインの仕事は“カスタム”となるプレス金型の設計です。お客さまから相談を受けて、その部品を大量生産するために必要なプレス金型や、完成までのプロセス提案をしています。

 

『この図面はプレスでできるのか?』『高い精度を出せるのか?』『見積もりを出してほしい』などの相談は、県内各地からあります。ただプレス金型をつくるのでなく、生産が軌道に乗るまでサポートしているのが特徴です。

 

プレス機を使うメリットは、数秒で加工できること。1つのプレス機で、多くの工程を次々に加工できる順送金型を使えば、低コストかつ生産効率に優れます。

 

 

“クール“はヒートシンクなどの冷却パーツの開発のこと。ヒートシンクとは、パソコンや通信機器などに蓄積されてしまう熱を、空気中に放熱することで冷却をおこなう部品です。

 

「高精度スカイブ加工」という珍しい加工によって、1枚1枚のフィン(薄い板)が薄く、フィンとフィンの間を狭くした一体形成が可能となり、小型・軽量化が実現しました。熱伝導率が大きく、熱抵抗が少ない“銅”の加工も可能です。

 

「高精度スカイブ加工とは、難易度が高い加工です。今後は、小型・軽量化・燃料効率が求められる電気自動車などの分野へ販売できるように準備をしています。」と熊谷さん。

 

 

“センター”はコンサルティングのこと。受注時のサポートや、機械トラブル時に駆けつけます。

 

集まる相談は、難易度が高いのが特徴です。プレス金型をつくる工程は、費用がかかるうえに、完成品の精度を左右する重要な工程のため、耐久性があって効率のいい金型設計や、生産工程の提案が求められています。

 

「長年の経験とノウハウから、最適な加工方法を提案します。困難な案件でも顧客と一緒に検討しながら、解決に導いていきます。」

 

 

これら3本事業から編みだされた加工方法や、オリジナル商品の特許を多数保有しています。オリジナル商品においては、もともとは技術紹介のためにつくり始めました。代表作は、独自の高精度スカイブ加工でつくられた、わさび用おろし金の『閻魔』。

 

「四方刃を持ち、繊維もよく切れて、すりやすさが好評です。すりおろしたわさびの香りも良いみたいですね。辰野町のふるさと納税の返礼品として購入できます。」

 

 

 

技術を地域に後継していくために

 

2016年、熊谷政晴さんと宮原英行さんによって創業された当社。おふたりとも、前職では50年以上金型開発に携わり、多くの経験を積んできました。これまで、地元メーカーが世界へ展開するキッカケとなった機器や、世界中で使われていた機器の内蔵部品などを担当したことがあります。

 

「創業理由は、技術をもっと広げていくべきだろうと考えたからです。大げさかもしれませんが、地域のものづくりや、日本のものづくりのためになるように、金型製作の面で携わっていきたいと考えています。」

 

 

 

信頼や技術、自信を後押し

 

“センター”におけるコンサルティング部門では、「顧問」としてお客さまの会社へサポートに入ることもあります。

 

「お客さまが『この仕事を受注したいけれど、自社で可能なのか自信がない』といったときに、よく相談を受けています。

やったことがない仕事を受注するのは、怖いものですよね。そんなときは、これまでの仕事事例を見て、問題がなければ後押ししています。

 

『大丈夫だよ』と言ってもらえると安心して受注できるものです。もちろんプレス金型設計や、完成までのプロセス提案などのフォローをすることで、スムーズな生産と成長を促しています。」

 

顧問として、地域の信頼や技術、そして自信を提供しています。

 

 

 

基本技術をベースに挑戦し、共に成長したい

 

今後の目標は、これまでの技術をもとに、新しい分野へ挑戦していくことです。

 

「材料に大きな力を加えて、目的となる形状に加工する『塑性(そせい)加工』という技術は、ものづくりの基本。この技術があれば、将来を予測するのが非常に難しいこれからの世の中においても、通用できると思っています。この技術をもとに、懐を広く挑戦して、信用を高めていきたいですね。」

 

同時に、地域の企業とともに成長していくことも目指しています。

 

「さまざまな企業さんとともに大きくなっていきたいですね。『一緒に仕事して成長できた』『楽しく仕事ができてよかった』と言えれば、嬉しいじゃないですか。」

 

 

 

 

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業者名株式会社カスタム・クール・センター
    所在地〒399-0422 長野県上伊那郡辰野町大字平出1198-1
    電話番号0266-75-5421
    FAX0266-75-5422
    E-mailm_kumagai@ customcc.jp
    URLhttp://www.customcc.jp
    設立年月日平成28年 9月  16日
    資本金880万円
    代表者名代表取締役 熊谷 政晴
    全従業員数5人(内、男性 4人、 女性 1人)
    主な業種金属部品の製造販売 金属塑性加工の技術相談
    事業内容・金属プレスの金型設計/製作/製品化
    ・金属部品の受注販売(試作)
    ・放熱部材ヒートシンクの製造販売
    ・金属塑性加工の技術相談

    会社PR

    一企業にとらわれず、広く塑性加工の技術を守り、次世代に必要な技術の構築と、競争力ある製品開発の技術相談により、新たな事業やテクノロジーを目指す企業として、社会への貢献を図るとともに、新たな可能性を追求してまいります。

    私たちは、あらゆる事業活動においてベストを尽くし、熱意をもって努力します。多様性のあるスキルにより、イノベーションや新たな問題解決方法を生み出す刺激になるものと確信しています。

    多様な技術者が一つの事業に取り組む姿勢と、事業に関する基準知識、スキル、を背景に、市場とお客様のニーズをマッチングさせる役割を更に担って参りたいと存じます、ご支援よろしくお願い申し上げます。

会社情報
事業者名株式会社カスタム・クール・センター
所在地〒399-0422 長野県上伊那郡辰野町大字平出1198-1
電話番号0266-75-5421
FAX0266-75-5422
E-mailm_kumagai@ customcc.jp
URLhttp://www.customcc.jp
設立年月日平成28年 9月  16日
資本金880万円
代表者名代表取締役 熊谷 政晴
全従業員数5人(内、男性 4人、 女性 1人)
主な業種金属部品の製造販売 金属塑性加工の技術相談
事業内容・金属プレスの金型設計/製作/製品化
・金属部品の受注販売(試作)
・放熱部材ヒートシンクの製造販売
・金属塑性加工の技術相談

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一企業にとらわれず、広く塑性加工の技術を守り、次世代に必要な技術の構築と、競争力ある製品開発の技術相談により、新たな事業やテクノロジーを目指す企業として、社会への貢献を図るとともに、新たな可能性を追求してまいります。

私たちは、あらゆる事業活動においてベストを尽くし、熱意をもって努力します。多様性のあるスキルにより、イノベーションや新たな問題解決方法を生み出す刺激になるものと確信しています。

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