体験者の声
地域のポテンシャルを感じるWORK TRIP(チームdot イノベーション部)
お名前
小澤航大
所属・企業・個人事業主名
チームdot イノベーション部
ワーケーションの目的
地域づくりプロジェクト「ちいきイノベーション」を立ち上げるための現地視察
辰野町で取り組んだこと
辰野町のまちづくりに関する主要スポットや人をめぐる視察。
視察した場所:
・商店街の再編集プロジェクト「トビチ商店街」
・まちまるごとゲストハウスプロジェクトの「古民家民宿おおたき」
・川島の文化醸成拠点「古着屋Oto&」 など
宿泊場所
ゲストハウスアトリエ和音
ワーケーションの感想
「里山、谷、商店街。魅力が分散する、多様性に富んだ町」
今回私は、5人で車で辰野町へ訪れた。そして辰野町を回るには、車が必需品であったと感じた。
辰野町の魅力は一箇所に集中していない。むしろその逆で、様々なところに分散していた。辰野駅周辺には住宅街が広がり、私が想像していたほど「田舎じゃないな」と感じるほどであった。しかし、そこから北の方へ上り「谷エリア」と呼ばれるところへ入ると、景色は一変し、そこには「田舎」と言われ思い描くような風景が広がっていた。そしてまた北へ登ると、松本が近くなり住宅街が広がっていた。車だとこの変化を20分あまりで感じることができる。
辰野駅周辺だと、今回は「トビチ商店街」に訪れた。印象だと8割程のお店がシャッターでしまっており、世間一般でいうところのシャッター商店街であった。しかし、そんな中にもお洒落な空間がちらほらと。私が訪れたところをあげると、カフェ&服屋&シャンプーバーのお洒落な空間のお店、カッコいいロードバイクの並んだ自転車のサイクルステーション、サブスクで使えるコワーキングスペースである。どの店もどこか柔らかい雰囲気があった。実際そこの店員の方ともお話をしたが、とても優しく人当たりの柔らかい方ばかりであった。
この人当たりの柔らかさは、辰野に滞在した二日間を通して強く感じられた。谷エリアにある「Oto&(オトト)」という古着屋では、ワクワクとユルさの混在したユニークな店主がいて、古着屋の一室の楽器室で、適当だけど、何処となく調和し合ったセッションがとてつもなく幸せな時間を私にくれた。
「楽器をなんでもいいから1音鳴らしたら10%オフだよ」
こんなセリフを都心で聞くことはないだろう。そのほかにも、今回私が泊まらせていただいたアトリエ和音でも優しい歓迎を受けた。これはアトリエ和音のホームページに載っている6人の写真からも伝わってくるが、実際に泊まってみて身に染みて感じた。一緒にお酒を嗜みながら食べた夜ご飯の時間はとても楽しいひとときであった。
この他にも、かやぶきの館や、辰野町の議員さんの案内で横川ダムや、古民家民宿おおたきなど様々なところを回らせていただいた。どこへ行くにも人の良さを感じ、自然の美しさを感じることができた。また1人でぶらっと訪れたいなと強く感じた。
日本は「田舎」という単語に対して日本全土の過疎地域が該当し、これといった場所はない。今回の旅を通して「田舎に行こう」=「辰野へ行こう」、「自然を感じたい」=「辰野へ行こうかな」と私自身なれたのが嬉しい収穫であったと感じる。しかし、やはり都市近郊部から向かうとなるとお金の問題がでてくる。学生にとって辰野までの往復の出費は厳しいところがあるので、そこをどうにかして改善されたいところではある。