体験者の声
「”地域デザイン”って何だろう?」 2泊3日共創型合宿を通して、日本福祉大学が感じたこととは【前編】
「本当の意味で、地域と繋がれた!」
辰野町のヒトやモノ、実際に地域で起こっているコトを繋ぎ、
暮らすように地域を旅するたつのワークトリップ。
今回は、辰野町と連携協定を結んでいる愛知県 日本福祉大学宮國ゼミの3年生合宿。
たつのワークトリップ案内所では、「ゼミ内交流」と「地方創生」をテーマに、2泊3日の合宿をコーディネートさせていただきました。
【2泊3日のスケジュール】
1日目
「大きい屋根ーー!」
そんな声が飛び交う今回の宿泊先は、日本一のかやぶき屋根を誇る『かやぶきの館』。
まず初めに、ゼミの皆さんとコーディネーターの自己紹介。
読んでほしい名前と、今回の合宿内でワクワクしていることをシェアしました。
そして早速、地域の方との交流時間に。
かやぶきの館内に、年間を通して農業をしながら移住体験が出来る施設『土恋処(どっこいしょ)よこかわ』という場所があります。
ここでは、初めての土地で農業を始められたり、2拠点生活をしている方などが入居されています。
“農のある暮らしとは”“移住者という視点での辰野町を知る”という目的で、入居者の方と交流を行いました。
どうして辰野町を選んだのか?実際に住んでみての感想は?など、色んな質問が飛び交いました。
入居者さんからは、「地元の農家さんから学びながら、自分のスタイルで色んな農法を試しています。
楽しいですよ!」と、実際に農園を案内いただきながらお話を聞くことが出来ました。
夕方は、国天然記念物の蛇石がある渓谷を探検!
信州の夏も日差しが強くなってきたけれど、渓谷に入ると、木陰が多く涼しい。
思い思いに写真を撮ったり、一列になって石の上を渡ったり、無邪気な姿が見え、
普段の授業とは違う一面をお互いに知ることができました。
2日目
辰野町川島地区で、”地域交流”をメインに過ごしました。
川島地区は、長野県移住モデル地区になっており、移住者も増えています。しかし、高齢化など地域課題は
山積しています。そうした中で、自分たちで自立する地域作りに取り組もう!と、“農村RMO”という組織を
活用したプロジェクトが始動しました。
今回は、第1回目のワークショップ。川島地区の住民と日本福祉大学合わせて、総勢40名ほど参加し、
共に“100年後の川島”を考えました。
実際に地域の方の表情や声を通して、課題を知り、想いを知る。
そうした経験が、それぞれの持っている問いに対して影響を与えたようです。
最後の発表の時には、学生の皆さんが大活躍!普段から授業で取り組んでいるようで、
グループの意見や想いを、丁寧に共有してくれました。
お昼は、川島にある『農民家ふぇ あずかぼ』でランチ。
乳製品や動物性食材を使わずにつくられた、身体に優しいマクロビ料理をいただきながら、一休み。
午後は、2チームに分かれて、DIYと農業体験をしました。
地域にないなら、自分たちで作る。そうした気質のある辰野町では、
農業はもちろん、DIY事業も盛んに行われています。
「ペンキ塗ったことない!」「どうやって掘るんだろう?」など、初めての体験をすることができました。
実際に自分たちでやってみると、普段は見落としてしまう気付きが沢山ある!手仕事をしながらだと、
出来る会話もある。そんな豊かな時間になりました。
夜は、川島地区の方々と飲み会!今回の合宿で絶対に入れたかったコンテンツの1つです。
学生の皆さんからも、地域の方との飲み会がしたい!と強い要望をいただき、実現しました。
「横断幕で迎えてくれて、感動した!」と、地域の方の“想い”が伝わってきます。
手作りのお蕎麦や地元の食材を使ったお料理など、楽しく語りながら繋がりを深めました。
3日目
最終日は、トビチ商店街と呼ばれる商店街エリアを散策。
自転車でのツーリズムを行っている協力隊と交流したり、7月にオープンしたばかりの『薪窯PIZZERIA Meglio』の出来立てピザを食べたりしました。
最後に、DIY中のお店で今回の合宿の振り返りを行いました。
「今回の合宿はどうだった?」「これからゼミでどんなことをしたい?」など、
同じ体験をしたからこそ共感できるアイデアなどが出ました。
後編では、参加いただいた学生さんのインタビューを掲載します!