体験者の声
たった半年間のワーケーションで、ファーストアイデアジャパンがオフィス設立を決めた理由とは?【Airbnb×WORK TRIP】
Airbnb Japanのご支援のもと、暮らすように地域を旅しながら、共創プロジェクトを生み出す約半年間の共創型ワーケーションプログラムが辰野町で行われました。
それぞれ異なる4つの団体が参加したこのプログラム。
その第4弾としてご紹介したいのが、店舗などの空間デザインから現代アーティストを支援するアートコーディネート事業まで手がける株式会社ファーストアイデアジャパン(FIJ)さんです。
アートで地域創生をしたいという思いで辰野町に飛び込んだファーストアイデアジャパンさんは、半年間のワーケーションを通じてサテライトオフィス設立を決意したそう。
たった半年間でそこまで辰野町にハマった理由、同社が構想するアートによる地域活性化プロジェクトとはどんなものなのか、代表の内山マキさんにご寄稿いただきました。
株式会社ファーストアイデアジャパン(FIJ)さんはどんな会社?
会社理念は日本と海外の架け橋になること
東京都調布市に本社がある空間デザイン会社、店舗・住宅の設計施工、リフォーム、アートコーディネート事業を展開し、現代アートを手かける若手作家を応援するアートイベントも企画。
空間デザイン事業以外、海外のために長年日本の情報を発信する仕事を携わってきた。芸能ニュースをはじめ、トレンド情報、旅行ガイドの取材、執筆やテレビ番組のコーディネート、ミュージックビデオやPR動画の制作など、観光やインバウンド分野にも注力しています。
今まで培った経験や知識を地方創生や地域貢献できればと2021年から活動開始しました。
応募の動機はアートによる地域創生。ワーケーションで見つけたそのヒント
地方における様々な課題、“異文化” が地域に入ることで、人が足を運ぶきっかけになるだけでなく、地元の方との交流が新しく生まれ、新しい活路を見いだせる可能性きっとある!と信じ、Airbnb x辰野町の協業プログラムを応募させていただきました。
今回のワーケーションでは「辰野町PIKKARI共創プロジェクト」というコンセプトを掲げて、現役クリエイターメンバーを中心に辰野町生活を体験し、地域の皆さまとの交流を通じて、辰野町が芸術を感じる、アートタウンへ発展するためのヒントを見つけることができました。
特に辰野町で感じたアートスポットをご紹介します。
・辰野美術館:「時のこども展〜こどもたちに、私たちはなにを残せるだろう?」
・Guesthouse L’Atelier 和音:アーティストを応援する古民家宿泊施設
・信州フューチャーセンター:地域住民や大学生による廃材を活用した巨大芸術作品
・トビチ美術館:design for Metaspace : 情報がたゆたう空間
また、アートばかりではなく、ワーケーションの合間に立ち寄った飲食店も大満足。自信を持っておすすめできるお店を少しだけご紹介します。
小坂鯉店
天竜川のほとりにたたずむ立派な建物の小坂鯉店は大正時代から続く創業100年の鯉・うなぎ料理屋さんでうなぎを堪能。
神田食堂
辰野町で60年以上続く兄弟経営の神田食堂、秘伝のタレが絶品ソースカツ丼。
農民家ふぇ あずかぼ
カラダとココロに優しいをコンセプトに植物性の材料だけを使った食事やお菓子がヘルシーで美味しかった。
ハイファイブコーヒースタンド辰野店
休憩中にオリジナルコーヒーとパウンドケーキで充電。
それぞれの味わい深い写真を見て、旅の思い出がよみがえります!
古民家、かやぶき屋根、ホテル。個性豊かな辰野町の宿泊施設
旅の新発見!初めてなのにどこか懐かしさが感じられる、また再び足を運び訪れたくなる、そんな辰野町が魅力満載の旅ができたことはAirbnb宿泊施設のホストの皆さま、地元の皆さまの温かさでした。
人と人との繋がりを心で感じ、地域の皆さまと深く関わることで刻まれる、自分たちにとって新しい1ページとなりました。
古民家ゆいまーる
築180年のゲストハウス、居心地の良い空間、リピート必至。とっても親切で丁寧なスーパーホスト矢ヶ崎芳恵さんに地元情報たくさん教えていただきました。
かやぶきの館
日本一のかやぶき屋根の下、四季織々の景色を感じて、広々とした大浴場で体の芯まで温まり、地元の食材を使ったお食事は大変美味しかった。
たつのパークホテル
自慢の露天風呂に自然を楽しむ、リーズナブルな宿泊施設。家族、友達同士にも最適、2食付きプランがおすすめ。
辰野町だからこそ得られた出会い、そして感じたこの町の強み
辰野町の大自然風景はもちろん、交流会に通じて武居町長をはじめ、Airbnbの皆さま、行政関係者の皆さまと意見交換をたくさん行いました。またトビチ商店街や移住者の皆さま、地元の皆さま、Airbnb宿泊施設ホストの皆さまの笑顔に癒され、暮らすように素敵な旅できました。
この町だからこその出会いもありました。
例えば、Rural Labo代表で現在慶応SFC2年で休学中の小菅勇太郎さんは、若者による地域活性化活動に取り組む中で、Rural Laboを設立。辰野町で起業、二拠点居住をしています。先日DIY中の会員制古民家秘密基地を見学させていただきました。
旅のたび、地元の皆さまと深まっていく関係、大自然の中でゆっくり自分探しができる辰野町の光に導かれるようでした。私自身の体験を通して辰野町は、単なる観光促進ではなく、第2のふるさとのような存在に感じられるよう、愛着を持ってもらえる戦略が必要だとも感じました。
地域を盛り上げる共創パートナーへ
そんな幾重もの出会いを通じて、2022年3月1日、長野県辰野町で支社を開設する運びになりました。
2021年から辰野町の皆さまとの交流を重ね、どんどんその魅力に惹かれ、仲間たちと決心しました。
先日辰野町武居町長にご挨拶させていただき、感謝の気持ちを伝え、今後微力ながら共創パートナーとして尽力させていただく所存です。
日本中心ゼロポイントの辰野町から地域活性化計画がいよいよ本格始動! 空き家活用や若手作家を応援する「アートプロジェクト」も行っていく予定です。今から皆さまと更なる交流が楽しみです。
ご縁に感謝
視察期間中、Airbnbと辰野町の皆さまに色々お世話になりました。
このご縁を大切に、心から感謝しております。
執筆:内山マキ 編集:北埜航太